あきのこのは

@mdat

秋の記録

秋の蟲


これは、わたくしの友人が道端で考え込んでいたのですが、


秋という季節はなんと奇妙な季節と思っていたのです。


理由としては、夏に出てこない虫たちが一斉に出てきて、


声を合わせて啼いているではありませんか。


それに、空を飛んでいる蟲たちは人々が通る道端に固まって、飛んでいるわけで


ありますから、人々は嫌な気持ちになるわけなのです。


我々には、理解し難いことを、蟲たちはしているのです。


又、我々も同じように蟲たちには理解し難いことをしているのです。


特別なことがあれば、酒を飲み、煙草を咥え、高々な声を出して笑う…


我々も、蟲も同じように理解し難いことをしているのに何故


共存が不可能なのでしょう。


科学者も、昔の人物でも、このことは理解不可能だと私は想ったのです。


秋の蟲たちは、いつみていても、変わらぬ心で暮らしているのですから、


我々にも、変わらぬ心があるのではないかと未だ未だ想いを寄せているのです。

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