【完結】青春スパイク！ ～燃えろ、私たちの青春ネット！～

第23話 課題の共有と改善策の練習

青峰学園バレーボール部は、練習試合での勝利の喜びも束の間、次の試合に向けてさらに成長するために課題を見つめ直すことにした。放課後、選手たちは再び部室に集まり、試合のビデオを見ながら反省会を行うことになった。

部室の中央にはモニターが置かれ、森川先生が試合のビデオを再生する。選手たちは真剣な表情で画面を見つめていた。

「ここで見てほしいのは、相手のサーブを受けた時のレシーブだ。」森川先生がリモコンを操作しながら言う。

画面には、高橋沙希が相手の強力なサーブをレシーブするシーンが映し出される。しかし、その後の展開で少し連携が乱れてしまう場面も見られた。

「ここで私がもっと早く動いて、次のプレーに備えるべきでした。」沙希が反省の声を上げる。

「そうだね。でも、全体的にはよく対応していたと思うよ。次はさらに早く動けるように意識しよう。」森川先生が頷く。

「次に見てほしいのは、攻撃のバリエーションだ。」森川先生が続ける。

画面には、藤沢玲奈がトスを上げ、桜井未来がスパイクを決めるシーンが映し出される。しかし、相手のブロックに何度か阻まれる場面もあった。

「玲奈、未来、トスとスパイクのタイミングをもう少し工夫しよう。相手のブロックを崩すためにフェイントを混ぜるのも有効だ。」森川先生がアドバイスを送る。

「了解です。次はもっとバリエーションを増やしてみます。」玲奈が頷く。

「私もタイミングをもっと合わせられるように頑張ります。」未来が意気込んで答える。

「それでは、今日の練習メニューを確認するよ。」森川先生がホワイトボードに書かれたメニューを指し示す。

1. レシーブ練習

- 高橋沙希を中心に、全員でレシーブの反応速度を高めるための練習。

2. トスとスパイクのバリエーション

- 藤沢玲奈と桜井未来を中心に、フェイントやアングルを変えた攻撃練習。

3. チーム連携の強化

- 全員での連携プレーの確認と強化。

「まずはレシーブ練習から始めます。沙希、指示をお願いします。」森川先生が言う。

高橋沙希が中心となり、レシーブ練習が始まる。選手たちはペアを組み、互いにボールを拾い合う。

「もっと早く動いて、次のプレーに備えよう！」沙希が声をかける。

「はい！」全員が声を揃え、集中して練習に取り組む。

玲奈がボールを拾い、未来にトスを上げる。未来は素早く動いてスパイクの準備をする。

「ナイストス、玲奈！」未来がスパイクを決める。

「ありがとう、未来ちゃん！」玲奈が笑顔で返す。

次に、トスとスパイクのバリエーション練習が行われる。玲奈がフェイントを混ぜたトスを上げ、未来が角度を変えたスパイクを打つ。

「玲奈、次はもっと高めのトスをお願い。」未来が言う。

「了解、未来ちゃん。」玲奈が頷いてトスを上げる。

未来が高めのトスを受けて、相手のブロックをかわすようにスパイクを打つ。ボールは見事に決まり、他の選手たちから拍手が起こる。

「ナイススパイク、未来！」松田花音が声をかける。

「ありがとう、花音さん！」未来が笑顔で返す。

最後に、全員での連携プレーの確認と強化が行われる。選手たちは試合形式で練習し、連携を確認する。

「次はサーブからの展開を意識して！」森川先生が指示を出す。

玲奈がサーブを打ち、沙希がレシーブを拾う。あやねがトスを上げ、未来がスパイクを決める。

「その調子、みんな！」沙希が声をかける。

「ナイスプレー、沙希！」未来が応える。

練習が終わり、選手たちは再び部室に集まり、練習の振り返りを行うことになった。

「今日はみんな、よく頑張った。特に連携プレーが良くなってきているのが分かる。」森川先生が笑顔で言う。

「玲奈、未来、トスとスパイクのバリエーションも良くなってきている。これからもその調子で頑張ろう。」高橋沙希が称賛する。

「ありがとう、キャプテン。でも、まだまだ改善するところはたくさんあるよね。」未来が謙虚に答える。

「そうだね。次の試合に向けて、今日の練習を活かしていこう。」玲奈が続ける。

「それにしても、花音さんのブロックの後のポーズ、今日は一段とキレキレだったね！」沙希が笑いながら言うと、全員が大笑いした。

「ありがとう。でも、次はもっと派手なポーズを考えておくよ！」花音が照れくさそうに答えた。