第8話 「全国への挑戦!新たなライバルと試練!」

県大会での勝利に喜びを分かち合った桜井未来たちバレーボール部。次なる挑戦は、全国大会出場を賭けた予選。未来たちは、さらなる高みを目指して新たなステージへと進む。


試合翌日、未来は早朝の体育館で自主練をしていた。窓から差し込む朝日が彼女の汗にキラキラと反射し、その姿はまるで輝いているかのようだった。


「次は全国予選…もっと強くならなきゃ…」未来は心の中で自分に言い聞かせた。


そこへ、新たな仲間である白井花音が現れた。花音は未来に負けじと早朝練習に参加していたのだ。


「おはよう、未来さん。こんな朝早くから練習してるんだね。」花音が声をかけた。


「おはよう、花音さん。やっぱり強くなるためには、努力を惜しまないことが大事だと思って…」未来は微笑みながら答えた。


「そうだね。私ももっと頑張らないと。」花音も笑顔で応え、二人は一緒に練習を始めた。


放課後の練習時間、キャプテンの高橋沙希がチームメイトたちに声をかけた。


「みんな、次は全国予選だ。これまで以上に厳しい戦いが待っているけど、私たちなら必ず乗り越えられる。一緒に頑張ろう!」


全員が力強く頷き、練習に集中した。未来は今まで以上に熱心に練習に取り組み、仲間たちとの連携を深めていった。


ある日、練習試合のために他校と合同練習を行うことになった。相手は、これまで何度も全国大会に出場している強豪校、北斗学園。彼女たちのエースプレイヤー、三浦麗奈(みうら れいな)は全国でも有名な実力者だった。


北斗学園の選手たちが体育館に到着すると、その圧倒的な存在感に未来たちは少し緊張した。しかし、麗奈は穏やかな笑顔で未来たちに挨拶をした。


「今日はよろしくお願いします。お互いにいい試合をしましょう。」麗奈が手を差し出すと、未来は少し驚きながらもその手を握り返した。


「よろしくお願いします!全力で頑張ります!」未来は笑顔で応えた。


練習試合が始まると、北斗学園の実力の高さに未来たちは圧倒された。麗奈のスパイクは鋭く、相手の守備を突破する力強さがあった。しかし、未来たちは恐れずに立ち向かい、必死にボールを拾い続けた。


「未来、ナイスレシーブ!」沙希が後ろから声をかける。


「ありがとう、沙希さん!」未来は息を切らしながらも、集中力を切らさずにプレーを続けた。


試合の途中、麗奈が未来に話しかけた。「あなたのプレー、素晴らしいわ。もっと自信を持っていいと思う。」


「ありがとうございます、麗奈さん。でも、まだまだです。もっと強くなりたいんです。」未来は真剣な表情で答えた。


「その気持ち、応援するわ。お互いに切磋琢磨して成長しよう。」麗奈は微笑んで言った。


試合は接戦が続き、最後のセットに突入した。観客席からの応援が一段と激しくなる中、未来たちは全力でプレーし続けた。


「これが私たちの力だ!」未来は心の中で叫び、全身全霊を込めてボールを拾い上げた。


そして、最後のポイントを賭けた場面で、未来はあやねからのパスを受け取り、力強いスパイクを放った。ボールは相手コートに突き刺さり、試合は見事に決まった。


「やったー!」部員たちは歓声を上げ、未来たちは抱き合って喜びを分かち合った。


「みんな、本当にお疲れさま!これからも一緒に頑張ろう!」沙希が笑顔で声をかけると、部員たちは一斉に力強く頷いた。


麗奈も未来たちに近づき、拍手を送りながら言った。「素晴らしい試合だったわ。これからも頑張ってね。」


「ありがとうございます、麗奈さん。あなたのおかげで、もっと頑張れそうです。」未来は感謝の気持ちを込めて答えた。


こうして、桜井未来たちの青春バレーボールストーリーは、新たなライバルとの出会いと試練を経て、さらに輝きを増していく。次回もお楽しみに!


次回予告

合同練習での経験を経て、未来たちはさらに成長を遂げる。次なる挑戦は、全国大会予選の本番。新たな戦術とチームワークを駆使して、未来たちは強敵と対決することに。果たして、彼女たちは全国への切符を掴むことができるのか?


次回、「全国予選本番!チームの絆で挑む!」


未来の熱い戦いを見逃すな!

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