第5話 「地域大会開幕!新たな戦術で挑め!」
合宿を終えた桜井未来たちバレーボール部は、いよいよ地域大会に挑むことになった。合宿での厳しいトレーニングと友情を通じて、チームは一丸となって目標に向かって進んでいた。
「今日は絶対に勝つぞ!」未来は気合を入れて、体育館のロッカールームでチームメイトに呼びかけた。
「そうだね、未来ちゃん!」キャプテンの高橋沙希が笑顔で応えた。「合宿で学んだことを、今日の試合で全部出し切ろう!」
部員たちは一斉に「おー!」と声を合わせ、準備を整えた。地域大会の会場は多くの観客で賑わっており、未来たちの心をさらに奮い立たせた。
試合開始のホイッスルが鳴り響き、未来たちはコートに立った。初戦の相手は、強豪校として知られる桜木中学校。彼らのエースは、長身でスパイクが鋭い天才プレイヤー、村上涼(むらかみ りょう)だった。
「行くぞ、みんな!まずはリズムを掴むことが大事だ!」沙希が的確な指示を飛ばす。
試合が始まり、村上の強烈なスパイクに未来たちは苦戦を強いられた。しかし、未来は恐れずに前に出て、何度もボールを拾い上げた。
「未来、ナイスディグ!」莉子が後ろから声をかける。
「ありがとう、莉子さん!」未来は息を切らしながらも、集中力を切らさずにプレーを続けた。
第一セットは接戦の末、桜木中学校に取られてしまった。しかし、未来たちは諦めることなく、次のセットに向けて戦術を練り直した。
「次は、合宿で練習した新しい戦術を試してみよう!」沙希が提案すると、部員たちは一斉に頷いた。
新しい戦術とは、クイック攻撃を軸にしたコンビネーションプレーだ。未来がセッターのあやねに素早くパスを送り、あやねが絶妙なタイミングでスパイカーにボールを上げる。
第二セットが始まり、未来たちは新しい戦術を駆使して攻め立てた。村上のスパイクも凌ぎつつ、未来のクイックパスが功を奏し、相手の守備を崩していった。
「いいぞ、未来!その調子だ!」沙希が元気に声をかける。
試合は激しい攻防が続いたが、未来たちは見事に第二セットを取り返した。観客席からは大きな歓声が上がり、未来たちの士気は一段と高まった。
そして、運命の第三セット。未来たちは全力を出し切り、最後のポイントを争う展開に。未来はコートの隅でボールを拾い上げ、あやねに素早くパスを送った。
「あやね、決めて!」
あやねは未来のパスを受け取り、絶妙なタイミングでスパイカーの千尋にボールを上げた。千尋はそのボールを力強く叩き込み、相手コートに突き刺さった。
「やったー!」部員たちは歓声を上げ、未来たちは抱き合って喜びを分かち合った。
「みんな、お疲れさま!これからも頑張ろう!」沙希が笑顔で声をかけると、部員たちは一斉に力強く頷いた。
こうして、桜井未来たちの青春バレーボールストーリーは、新たな戦術と友情を経て、さらに輝きを増していく。次回もお楽しみに!
次回予告
地域大会での勝利を収めた未来たち。次なる挑戦は、強豪校との練習試合。新たな戦術とチームワークを駆使して、未来たちは更なる高みを目指す。果たして、彼女たちは強敵に打ち勝つことができるのか?
次回、「強豪校との激突!チームワークで挑む!」
未来の熱い戦いを見逃すな!
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