第828話 振り向けば、後ろに4機の人型メカの頭部のカメラ――だと
振り向けば、後ろに4機の人型メカの頭部のカメラ――だと思っていた場所から光が消えて行く瞬間だった。
ん? 背中に何か照射された?
は――っ?! まさかバーカとか書かれたのでは?!
ちょ、ちょっと誰か俺の背中に何か落書きされてないか確認してくれない?
そんな事を考えていると、建物の外、内側から見える範囲で、空中から何やらボトボトと降って来ている。
良く見れば、青い金属の塊のようだ。
――というか、ブルーフレイムの残骸のようだ。
ん~? どういう事?
俺が首を傾げていると、メイドの1人が勝手に動いた。
メイドの行動内容は――人型ロボの破壊。
後ろに控えていた4機のロボット達に駆け寄ると、回し蹴りを始めとした足技で、あっという間に4機の人型ロボットを木っ端微塵にしてしまった――
どうやら嗜み魔法を使う暇すら惜しんだようだ。
黒ですか――良いですな。
って、いやいや、いきなり何してんの?
ちょっと悪戯されたからって何も破壊しなくても――
残った1機が何やら困惑しながら言葉を発しているようだ。
ごめんね、うちのメイドが暴れちゃって。
それをフォルカが通訳してくれる。
多分、いきなりなんて事を――的な事を言っているのだろうと思ったのだが――
『あ、あなた方は本当に人間ですか? 人は人でなくなるほどの強化手術を施すようになったのですか――?』
的な事を言っているらしい。
まぁ……うちのメイドが人外の力を有しているのは否定できない。
4機のロボットを破壊したメイドが急いで俺の下へとやって来る。
「お怪我は御座いませんか」
これはもしや……
さっきの背中の感触、攻撃だった?
なんか触れた気がした程度だったけど。
相手は4機、同時に攻撃で来たのは4人――
多分攻撃されたのは背の高い順から4人だったと思う。
俺、エファン、ホープ、メイド――
レベルの低い者が攻撃されてたらもしかしたら殺されてたかも。
まぁ、虹色の薬でも魔法でも生き返らせる事は可能だけど――……
それでもうちのネバンも攻撃対象になっていたとなると、流石に許せんな。
ああ、そうそう、一応ネバンとフォルカのレベルは少しだけ上げている。
ネバンの場合、まだ力を制御出来る年齢でもないかなぁとか、あまりレベルを上げ過ぎてもお友達づくりの邪魔になるかもしれないと思って、レベル上げは控えていたのだが、ネフィス家の人間の発案で、国民全員のレベルをある程度上げれば良いのでは? という案を採用した結果だ。
カボスクールの授業には、その結果手加減の為の授業が追加された。
ついでに言うと、大人達にも手加減の練習はさせているが、こっちは自主練で頑張ってもらっている。
もともとレベルが異常に高いドラゴニュートはそのままだ。
ちなみに、レベルを上げる際は、低レベルのレベル上げ用のボタンポチっとするだけだ、それようのレベル上げ用魔の道具は俺がこさえた。
もうね、ロボットでレベル上げして欲しいとか、そんな人数じゃなくてね――
おっと、話が逸れた。
先ずは残った1機の人型ロボットに事情聴取するのが先だろう。
「さて、これは一体どういうことか、説明願いますか?」
これで完全にこっちの考えが間違ってて、相手が放ったのがこのコロニーでは必須のワクチンとかだったら「な、なんの説明もしない行うそっちが悪いし、俺達悪くないし」という必死な言い訳をしなければならない。
まぁ、ブルーフレイムの残骸が空から降って来た事を考えれば、その可能性は低いだろう。
[『――そもそも、この星は偶然では発見できません。我々がその様に設定した航路を――我々が発明したカモフラージュの技術を使いながら航行しています。それでも、あなた方がこの星を発見したと言う事は、何らかの目的が有ってこの星を探していた事に他なりません。にも拘わらず、先ほどの問答では、あなた方にはその真の目的をお話しいただけませんでした。それを隠す理由――それはあなた方が我々に害を与える存在であるからに他ならないと判断致しました』]
これは――……自供!
そう、名探偵アーバンさんの推理どおり、彼等はこちらに攻撃を仕掛けていたのだ。
つまりはまたしてもセーフ。
いや、攻撃して来たのならそれはある意味アウトだ。
さて、どうしてくれようか?
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