第767話 結局、俺の考えた案に若干の修正が加わった物が、
結局、俺の考えた案に若干の修正が加わった物が、ゴーアレムバンの総意という事で、他国に提出された。
あんなその場で考えたような適当な案が通るとは、さては俺は天才なんじゃなかろうか?
という冗談はさておいて、本当にゴーアレムバンって俺が好き勝手する為の国なんだなと、そんな事を改めて思ったりした。
てっきり、サリーが居ない時は、ニーナが代わりに俺のブレーキを踏む役なんだと思っていたけど……そんな事はないようだ。
まぁ、改めて考えてみて、あの案にダメなところが自分では見つけられないので、周りが良いと言うのなら良いだろう――
そんな事を考えていると、このゴーアレムバンの考えを聞いた周辺諸国からの返事が集まった。
各国の意志は、基本的に却下に近い許可だった。
どういう事かと言うと、ゴーアレムバンを除いて、異世界の文明に立ち向かう事が出来る国はないと判断し、そのゴーアレムバンが言うならば仕方なくその決定に従うが、こちらに知的生命が居るなどの情報を与えたり、貴重な魔道具を使って向こうを助けたりする事には慎重になって欲しいという気持ちがあるとか、そんな事を遠回しに言ってきている。
他は、カボを相手の戦力を抑えるために使うのではなく、殲滅に使うべきではないか? という意見がある。
相手がカボの言葉を全て無視して、問答無用で攻撃してくる様ならば、カボには反撃も撃墜も認めるので、展開次第では殲滅に近い事をするかも知れないが、こちらから積極的に攻撃を仕掛けさせる気はない。
とまぁ、周辺諸国の殆どが、ゴーアレムバンには逆らえないから仕方なくその作戦を指示する、みたいな流れの中、待ったを掛けたのはアーキセルだった。
待ったと言っても、こちらの案を否定するわけではなく、あちらからも提案があったというだけだが――
あちらのトップを潰して回る作戦に、ガステアとヌーボルトとハイベルトとロイドット、それと国王を参加させて欲しいと言って来たのだ。
なに国王自ら敵地に乗り込もうとしてるんだか……
誰もが専用機持ちであるが……うちレベルトレースシステムを搭載しているのはガステアと国王の機体のみ……流石にヌーボルトとハイベルト、ロイドットを参戦させるのは如何なものだろうか?
あと、逆にレベルトレースシステムが専用機に搭載されているミゼットは不参加なのもちょっと謎である。
「ガステア殿とアーキセル国王は、おそらく純粋な戦力として、他は貴族の下らない権力争いの道具にされたのではないですかね」
と言うのがヌゼの意見である。
仮にこれが的中しているなら、それは本当に下らないね。
「レベルトレースシステムがなくても、ある程度戦えるのは、先の戦いでヨルレア・フェーレが証明したようですが――……」
そう。俺も戦闘の映像は後で見せてもらったが、レベルトレースシステムを起動していないヨルレアでも十分に戦えてはいた。
といっても、相手は型落ち機、最新鋭機と比べてどれ程の戦力差があるのかは分からないが、相手がその最新鋭機となった場合は、どうなることやらという感じである。
「……おそらくですが、そうなれば、お優しい婿殿が、参加したヌーボルト殿やハイベルト殿、ロイドット殿の機体も強くしてくれるかも知れない、という打算があるのではないでしょうか」
う~ん、実に打算塗れである。
まぁ別に、俺的にはそれらにレベルトレースシステムを搭載するのは何の問題もない。
レベルトレースシステムを搭載したところで弱くなるだけだけども――
「……婿殿。アーキセルは既に他国です。そこまで甘やかす必要はないと思います。とは言っても、最終的な判断は婿殿にお任せしますが――元々全ては婿殿の生み出した、婿殿の魔道具なのですから」
ぶっちゃけ、戦力的には別に要らない。
ネフィス家の人間だけでも、敵の中枢を落とすのは容易いだろう。
なんせ普通に各星団の主星の座標が手に入ったから。
後は敵の主だったお偉方が宇宙に散り散りに逃げた場合だが――
既に彼等にはドローンがべったりと張り付いているので、逃げられないと思う。
ドローンが対象と一緒に居れば、何処に居ても転移で追いかけられるし。
とは言え、宇宙空間に対応出来る様に改造ぐらいはしてあげよう。
これは別に優しさじゃなくて、普通に宇宙で戦うトワイライトやHMG、ワールロイドやヨルレアを見たいからである。
仮に撃墜されても、パイロット次元収納内だから死にはしないし、機体が大破したら、パイロットは自動で王城辺りに転移するようにしておけば問題ないだろう。
と言う事で、ゴーアレムバン側は、アーキセル王国の要望を受け入れた。
実は俺的に、ロイドットが宇宙空間で活躍できるのかという、ちょっとした楽しみがある。
勿論水中と宇宙空間じゃ、勝手は違うだろうが、彼は地上では並みのパイロットだが、水中ではガステアと並ぶほどの戦いを見せるという稀有な存在である。
宇宙空間でもその才能が開花しないかなぁ……なんて、少し期待しているのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます