アーキセル王国の戦い(5)~side アーキセル王国~
【アーキセル現国王】
[敵戦艦、1隻の大破を、確認――エネルギーの、放出に、失敗。暴発したようです]
「見ていた。どうらやガステア殿が遠隔の盾で発射口を塞いだ事で、暴発させたようだな」
[トワイライト・ゴールドに、搭載されている、シールドは、全て、手動操作しか、出来ない筈です。それを複数操作し、寸分たがわずに、蓋を出来るのは、ガステア殿、ぐらいな物でしょう――]
「……アーバン殿でも難しいか?」
[おそらくは……とはいえ、アーバン様ならば、同じ動きを出来る、自動操縦する盾を、造れてしまうので、それを使えば、同じことは、可能でしょうが――]
「そうか……ガステア殿はそれを9機のシュバルツを操作しながら行ったのか……凄まじいな」
[…………――ガステア殿の、お陰で、敵戦力の分析は、ある程度、完了しました。レベルトレースシステムを、使用していない、状態の、ヨルレア・フェーレでも・十分に、対応可能と、判断しました。前線に、出る事を、推奨します]
「安全だと分かった途端に前にでるの? ……格好悪いな」
[安全では、ありません――集中攻撃を、されれば、ヨルレア・フェーレでも、撃墜される可能性は、あります。油断なきよう、お願い、致します]
「そうだな。ところで、前に出るのは士気を高める為か?」
[――それもありますが、今後の、統治を鑑みての、結論です]
「……なんとも狡い考え方だな」
私は次元収納から、ヨルレア・フェーレ用に造られた、巨大なフライングボードを取り出して、その上にヨルレア・フェーレを騎乗させた。
ヨルレア・フェーレの足が、ガッシリとフライングボードに固定される。
ああ、正確に言えばフライングボードではないのだったか――
これを実戦で使うのは初めてだな。
「さて、残り戦艦は2隻――敵搭乗型ゴーレムはまだ20体ぐらいはいるな。どちらから狙うべきだと思う?」
[あれは、搭乗型ゴーレムとは、別の物の様です――先ずは、戦艦を、狙う事を、推奨します。敵機は、ガステア殿に、任せましょう……無礼な、言い方をすれば、下手に近づけば、ガステア殿の、邪魔に、なりかねません]
「これだけの実力差だ、無礼だとはとても言えんな。よし――ヨルレア・フェーレ、出るぞ!」
フライトユニットがふわりと地面から浮き上がったのを確認すると、私はヨルレア・フェーレのスラスターを噴射させた。
グン――と、一気にヨルレア・フェーレが加速する。
[敵艦との距離、およそ、700――こちらの、接近に、気が付かれました。攻撃、来ます]
「くっ! 結構な弾幕だな!」
敵の戦艦は、アーバン=ネフィスの造った搭乗型ゴーレムの武装の、バルカンと言われている武器に似た武装を搭載しているようだ。
無数の実体を持つ弾が、ヨルレア・フェーレに襲い掛かって来た。
私には、ガステアの様にこれを全て避ける技術はない。
盾を前面に構え、出来るだけダメージを受けないように突っ込んでいく。
[距離300――ビームライフルの、射程圏内です――攻撃を]
「分かった」
私は盾を構えたまま、ビームライフルを放った。
放たれたビームは敵戦艦に直撃する――そう思った直後、戦艦の周りが淡いピンク色の光で覆われた。
そして、私が放ったビームは、その光に弾かれるようにして消えた。
「これは――バリアの魔法か!」
そうだ――相手は空飛ぶ巨大戦艦や、飛行可能な搭乗型ゴーレム等、アーバン=ネフィスしか造れないのではと思う程の魔道具を造れる存在だ。
バリアの魔道具も作り上げていても不思議ではない。
「くっ――これでは手が出せん!」
[……いえ、先ほど、ビームが当たった部分に、歪めが、観測出来ました。もう少し、威力のある攻撃ならば、ヨルレア・フェーレが、飛び込める、隙間が、生じると、考えられます]
「つまり螺旋雷か?」
[はい。それも、出来るだけ、至近距離で、使用して、下さい]
「簡単に言ってくれる――」
[簡単な筈です――相手は、バリアを使用している、間、攻撃が、出来ない様、ですから]
……確かに、バリアを張っている方の戦艦からは攻撃が止んでいる。
本当にバリアを張っている間は攻撃が出来ないのか?
それは欠陥が過ぎるのでは?
[もう1隻からの攻撃には、十分に、注意して下さい。味方が、バリアを張っている、今なら、躊躇なく、攻撃して、くるはずです]
「……私の見間違いでなければ、バリアの有無に関係なく、味方を巻き込む攻撃をしようとしていた様に見えたがな――了解した。突っ込むぞ!」
私はもう一度ヨルレアのスラスターを噴かせた――
その時、ちらりともう1隻の戦艦もバリアで覆われるのを横目で確認出来た――
「……勝ったな」
[油断禁物です]
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