第668話 食堂で思いついた方法を簡単にコーネリアに説明してみた。
食堂で思いついた方法を簡単にコーネリアに説明してみた。
「つまり、誰かに女神の代役をやらせて、それを本物の女神と誤認させるって事かい? 流石にそんな詐欺まがいな方法はあまりお勧めできないが――」
「このままあの白い人達を放置する方が良くないんじゃないかな? 後、神格を持っているさっちゃんに頼めば、嘘って事にはならないんじゃない? 出来るだけ嘘を含まない様に言葉を選べばさ」
「それこそ詐欺師みたいな発想な気がするね。まぁ、確かにあの人達をあのあままにするのよりはマシかも知れないが……そう上手くいくかい?」
「さぁ。それはやってみない事にはなんとも言えないけど――」
「どちらにしろ、先ずはサマヨエルの許可が必要だね。あと、出来れば作戦を実行する前に、実家にも事情を説明しておいた方が良いだろうね」
「だね。それじゃ俺はちょっとネフィス邸に転移して、説明してくるよ」
「了解。それでは私はネバン達とトランプでもしながら待っているよ」
……やっぱり、ネフィス邸に戻る役、変わってもらって良いですかね?
「良いですよ」
さっちゃんは相変わらずの二つ返事であった。
……心配になるレベルの安請け合いさんである。
が――ここでサリーストップが入った。
「ちょっと待って。サマヨエルは戴冠式の時に顔も声も出しているでしょ? 今はオーヘイムにサマヨエルの顔を知っている人はいないだろうから、問題はないかもしれないけど、後々肖像画何かが出回ったりして、あれ? これってアーキセルの女神、サマヨエル様では? ってなるとマズいんじゃないかな? まるでアーキセル王国がオーヘイム帝国を滅ぼす為の罠を仕掛けたって考える人も出てくると思うよ?」
言われてみれば、そんな気もする。
「ではどうすれば?」
「声だけの演出なら……まぁあるいは問題ないかも。後は、別の人に頼むとか?」
「他の女神様と言えば、ホープか服飾神様ですか?」
「う~ん……2人ともネフィス家に居ついちゃってるからなぁ。いつ存在が世間に知られるか分かんないし、駄目かな」
そっかぁ、駄目かぁ。
「別に本物の女神様に拘る必要はないんじゃない? 元々あの馬鹿女神は声だけしか晒していないんでしょ? だったら女性の声だったら誰の声でも良い気がするけど――」
「それだと、女神だって事が嘘になるじゃないですか」
「その変な拘りはなんなのさ。だったらいっその事、女神って言葉も使わなければいいんじゃない?」
「なるほど、天才ですね」
「まったく褒められている気がしないなぁ。むしろ若干馬鹿にされている気がするんだけど」
「気のせいです」
「まぁ良いや。じゃあ台本は私が書いてあげるから、アーバン君はその間に、女神役が似合いそうな人を適当に選んで。選考基準は3つ。1つは逆に本当の女神様は避ける事。次に出来るだけ声の綺麗な人にする事。最後に演技力がそこそこある人」
1、2は兎も角、3はまるで心辺りがないなぁ。
さて、誰に頼もうかな。
悩みどころだ。
「う~……お仕事盗られました~」
もしかしてさっちゃん。女神役をやりたかったのだろうか?
意外に目立ちたがり?
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以下、一部コメントへの返信になります。
>あれ?前強化竜肉筋っぽくて不味いって言ってなかったっけ…?
別の作品と勘違いしてるかもなぁ
(644話)
実はこれ、作者の記憶にも薄らぼんやりとあったのですが、過去話をさらっても、それっぽい表記が見られずに、そのままドラゴンの肉の話を書いたのですが、念の為にドラゴンステーキからヤシ亀に変更致しました。
ご指摘ありがとうございます。
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