第165話 最近色々あった所為で、チラズの卒業までにドラゴレイムを完成させるのは無理そうなので諦めた。

 最近色々あった所為で、チラズの卒業までにドラゴレイムを完成させるのは無理そうなので諦めた。チラズ専用搭乗型ゴーレムは彼が卒業後、ウチに従業員として来てくれたら本人の意見を取り入れつつ改めて作ろう。

 というか、そうじゃん。よくよく考えたらチラズがウチに来ない可能性もあるわけじゃん。よし、やっぱりサプライズは止めておこう。


 ヨルレア・フェーレの改修も終わり、第3王子の練習用ゴーレムのあれやこれやも一通り渡し終え、少し時間に空きが出来たので何をしようか考える。


 そう言えば、前にダンジョンに興味を持った事がある。

 正確に言えばダンジョンからドロップされるアイテムや、ダンジョントラップに使われている魔法陣に興味を持った。

 もしかしたら、例の謎金属みたいにまだ発見されていないゴーレムに適した素材が見つかるかもしれないし、ゴーレムに応用出来る未発見の魔法陣なんかも見つかるかもしれない。


 でもなぁ……

 俺自身はダンジョンに潜りたいわけじゃない。というかどちらかというと潜りたくない。

 正直ダンジョンに良いイメージがない。

 暗そうだし、ジメジメしていそうだし、虫はいそうだし、キモいモンスターもいそうだし。

 卒業試験で使われていたダンジョンはそんな事無かったけど、あそこは貴族の卒業試験に使うぐらいだから特別だろうしな。

 なにより大きさ的にユースフルが入れそうな大きさのダンジョンなんて無さそうなので、潜っても楽しくなさそうなのだ。


 パワードスーツタイプなら着て挑戦出来そうだけど……うーん。


 ということで、自ら潜るのは一旦保留にして、普段ダンジョンに潜っている冒険者から未発見のアイテムやら魔法陣の情報やらを買おうとしたんだけど、全然見つからない。


 なんでもダンジョンというものは、深く潜れば潜るほどモンスターが強くなっていくそうで、深く潜られたダンジョンでも10階層ぐらいが限度らしい。そしてアイテムがドロップする可能性が高くなる10階層で、レアドロップ品を狙って高ランクの冒険者が命を懸けて取って来たアイテムを貴族が高値で買う、というのが一般的だそうだ。


 つまり、未発見の魔法陣などの調査をしたければ、殆ど誰も挑むことのない10階層より深い階層に挑む必要がある。


 試しに依頼を出してみたが、当然のように誰も引き受けてくれなかった。


 こうなったらやっぱり自分で潜るか?

 ……やっぱ嫌だな。


 そうだ、普段10階層まで潜っている冒険者にパワードスーツを着せて挑ませれば、もっと深いとこまで潜れるんじゃないか?


 と思ってギルドに依頼を出そうとしたが、ギルドマスターのレガーに止められた。

 なんでも、もしそんな高価な魔道具を与えたら、魔道具を持って高跳びする可能性が高いそうだ。……いや、そこは信用できる冒険者を紹介しろよ。と思ったが、金の為に長年連れ添った仲間を裏切るやつもいる。信用できる冒険者を見分ける方法があれば俺が知りたいと暗い顔で言ってた。昔何かあったん?話聞こか?


 うーん、俺が潜る以外に何か良い案無いかな。

 昼食時にでもニーナやサリーに相談してみようかな。

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