第106話 俺は美術部の展示を見て驚愕していた。

 俺は美術部の展示を見て驚愕していた。


 裸婦画が展示されているのである。それも数点。

 一応言っておくと、別に女性の裸の絵を見て興奮しているわけでは無い。問題はそれが美術部の作品として展示している点だ。つまりこれらの裸婦画は美術部の部員が描いたことになる。それが何を意味するのか―――そう!美術部に入部すれば合法的に女性の裸が見放題!!今すぐ入部届を取りに行かねば!!


 「坊ちゃん―――」


 「……」


 カミーユの静かに刺さる視線に制止させられ、俺は入部届を諦めた。

 後日こっそり―――


 「………坊っちゃん」


 「……」




 次に足を運んだのは吹奏楽部。カミーユは目を閉じて聞き入っていたが、正直俺にはイマイチだった。嫌いではない、けれどそれだけ。何曲か聞いてその場を離れる頃には、何故だか無性にアニソンを聞きたくなってしまった。


 紳士部という謎の部活動の部室の前を通ると、黒いカーテンで遮られており、中は確認できない。入り口には入場は男子生徒限定とさせて頂きますと書いてある。気になってパンフレットを確認すると全てシークレットと書かれており、中で何が行われているのかまるで分からなかった。


 非常に気になるが、カミーユを連れている手前、中に入るのは諦める。明日魔道具研究部の男子部員に入った生徒がいたら聞いてみよう。或いは明日男子部員を連れて行ってみるのも良いかもな。出し物として許されている以上、危ないものや如何わしいものでは無いだろう。


 今日は午後からという事もあって次で最後だ。

 最後に訪れたのは手芸部。

 理由としては訪れた人全員に刺しゅう入りハンカチをプレゼントと書いてあったからだ。

 別にハンカチ代を浮かせたかったわけじゃない。

 カミーユと文化祭を見て回った記念を何か形あるもので残したかっただけだ。

 

 手芸部に行くと受付で直ぐにハンカチを渡された。使用人の分は無いと言われたらハンカチはカミーユに渡すつもりだったか、どうやら使用人にもハンカチが貰えるらしい。本当に一体何枚用意したのだろう?俺も10センチゴーレムを300機ぐらい用意した方が良かったのか?……無理過ぎる。とても俺1人じゃ手が足らん。チラズには頑張って来年の文化祭までにHMGシリーズが作れるぐらいのゴーレム職人に成長してもらおう。 来年も文化祭が行われるかは知らないけれど。


 中に入ると色々な作品が展示されていた。

 ほとんどはステッチによるワンポイントの刺繍などだが、中には巨大な絵織物なんかもあった。それは手芸なのか?機織り機か何か使ってそうだが……まぁ、良いか。

 中には作品を販売しているスペースもあり、クマのあみぐるみをカミーユに買って渡した。


 名残惜しいが今日はここまでだ。


 さぁいよいよ明日は文化祭最終日(正確には明後日の後片付けが残っているが)だ。最後まで思いっきり楽しもう。

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