追放された悪役令嬢は魔女の弟子と暮らしています
黒月白華
第1話 プロローグ
森の中を私は全速力で走る。
後ろからは黒い狼の魔物が追いかけてきていた!!
「ああ!邪魔だわ!この枷!!」
私の手首には罪人の証である手枷が嵌められていた。
しかも魔力封じの枷であり、私はほぼこの森で魔物に食われるという、刑を執行され、正に今、魔物から追いかけられている!!
「折角、転生したのに、処刑された直後に記憶が戻るなんてあんまりだわ!!」
そう、私は。
転生者だ。今流行りの!
前世は日本人!でも事故に遭い、死んだのだ。
そして前世、ハマってた小説の悪役令嬢として私は先程覚醒した!!
でも遅かった。
主人公をいびり倒し、婚約者であった王太子様に婚約破棄された挙句、ヒロインの逆転さよならホームランで王太子様とくっつかれて、私はそれまでの非道の数々の件で公爵家から見捨てられ、国を追放され、更には王太子様から【嘆きの黒の森】と言う、恐ろしい黒い狼の魔物が生息している危険な森に魔力封じを嵌められ放置されて魔物に食われるという刑を執行された後、恐怖でパニックになった時に、思い出したと言うわけである。
小説の悪役令嬢の名は
【ヴィクトリア・フォン・マーテラー】
公爵家令嬢次女であった。
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