ペイルチーズ

佐知子

第1話 18の書き出し

第1話 ねる 18歳10ヶ月


乾杯

ビールみたいにコデインを注ぐ

腕に注ぐそれに笑う

痛みさえ愛おしくて

寂しさを産めるなら痛みでも

気持ちよさでも変わり無かった

でも気づくんだ

1人で飲む酒と四角いライト

ちゃっちいイスで慰める夜に

間接照明

観葉植物よりあれた服の山

割り材のない酒

くそほどにも楽しくて音楽はもう耳障り


明日、やっと会えるはずの彼女はいつからかどこか気だるけだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る