「いーとーまきまき……」 ナポギストラー(CV:森山周一郎)

 劇場版「ドラえもん のび太とブリキの迷宮ラビリンス」から、敵役であるナポギストラー(CV:森山周一郎さん)のセリフ、というか歌ですね。


 科学文明の発達した世界で、人間が楽をするために、科学者ロボットとして開発されたナポギストラー博士。


 しかし彼はクーデターを起こし、人間たちを収容所に入れ、ロボットの帝国を作ってしまいます。


 ドラえもんたちと行動をともにする少年サピオの父が作ったコンピューターウィルスにより、ナポギストラーを司令塔とするロボットたちはバグを起こし、自爆してしまいます。


 そのときのテーマ(?)が有名な「いとまきのうた」だったのですね。


 物語自体が人間への警告であるように感じられましたし、傲慢なナポギストラーがピエロのように死んでいく様子が、子ども心にとても衝撃的でした。


 支配者は同時に道化であるというか、人間もおごるとこうなるんだぞというメッセージに感じられ、子どもなりに考えてしまいました。


 森山周一郎さんは先ごろ惜しまれつつ鬼籍に入られてしまいましたが、ナポギストラーの死にざまが伝えるものを、われわれは忘れてはいけないのだと思います。

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