高校生活、初日に異世界から帰還しました。

清重 真琴

第1話 あらら〜何処ここ?

人間誰しもが何度も経験するものがある。

そのうちの1つが躓くというものだ。


躓き——何もない所で躓いて恥ずかしい気持ちになったり、街中を歩いていて躓いたりと様々なシュチュエーションがある。俺は中々他の人が体験した事が無い体験をした事がある。

しかも、高校入学の前日にだ。



「松岡!玄倫高校げんりんの合格発表は今日だったな!放課後だったか?

緊張しているか?」

担任の野山が聞いてくる。


「はい、緊張してます。受かってると良いですけど・・・・」


「松岡なら、大丈夫だ!自信を持て!」


「はぁ〜」


野山め、こっちは昨日の夜から緊張であまり寝れてないのに改めて言いやがって、めっちゃ緊張して来たやん!はやく放課後になってくれ!解放されたいこの緊張から!


「やっと放課後か!はやくこの緊張から解放されたい!」

職員室に駆け込むか!


「失礼します。3年2組の松岡です!担任の野山先生はいらっしゃいますか!」

「松岡〜!ここだぁ!入って来ていいぞぉ!」

「失礼します。」

「さっそくだが、玄倫から通知が届いた。結果は・・・」


やばい、心臓が尻から出そうな感じがする!

ドキドキが止まらん!


「おめでとう!第一志望合格だ!」


「ほ、ほんとですか!良かった〜!

いや〜心臓が尻から出そうな気がしましたよわ!」


「心臓が尻から出そう・・・?口からじゃなくて?

まぁいい、これから卒業しても変なことはしないように!最悪の場合、合格取消しという事もあり得るからな!」


「はい!」


帰って家族に伝えよ〜!


「ただいまー!」

「お帰り!冴三朗すえざぶろう!どうだった!?」

「ふっふっふ〜!合格!!」

「ほんと!なら今日は麻婆茄子ね!」

「麻婆茄子!?まぁ良いけど・・・」


となんやかんや合って中学卒業して高校入学を明日に控えた日の夜にアレは起きた。


「明日、入学式なんだから早く寝なさい!」

「はぁーい、おやすみ!」

2階にある俺の部屋に行きベットで横になる。


「あー、緊張する!

明日どういうクラスになるやろ?

ん?あ、リビングにスマホ忘れた・・・」


しかたない充電しておかないと明日使う時に充電切れになったら嫌だしな。取り行こ。

階段の電気は付けなくていいか

1段、また1段と降りている時にそれはおこった!


「おっとっとっと・・・・あっぶねぇ〜!躓きかけた〜!

おわっ!?また!?」


なんと1段の間に2回連続で躓いてしまったのだ!!

さらにここからが他の人がなかなか体験したことのない事だ。


「・・・・え?此処・・・・どこ?」


目の前に広がっていたのは闘技場でした。


「えーと、家の景色じゃないもんな・・・・も、もしかして異世界!?

え!?俺が勇者で、剣と魔法で魔王倒して色んなタイプの美人とムフフをするなろう系チーレムの始まりですか!?」


と混乱しながらも叫んでいると衛兵が来て、気がついたら牢屋に入れられてました。


「だれか説明して!?」

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