-銀鉄の高樓-人類の知らないことはあるだろうか?きっとある。 だがしかし、それを受け入れて人類は生きていない。
ttt魔王様
第一章 1話 考えは、突然に、転がる、日常
生物とはどこから生まれて来たのか、人類になる前は猿で、その前は恐竜が栄えていた。
その前は、微生物だろうか。
ではその前は、何から生まれてきたのだろうか。
そしてその前は。
恐らく答えはあるのだろう。
でなければ急に、突如として、
空間になにかが生まれたことになる。
そんなことがありえないと、
僕たち人間の頭では考えるだろう。
では一体何が起こったのだろうか。
実は空間に突如としてなにか生まれたとしても、それを否定することは不可能だろう。
そういうことはないと、言い切れない。
僕たちは知らないことが多い。
だが、知らなくとも今を生きていられる。
そういったように、世の中に知らないことは溢れている。
知らないことが仏なのだろうか。
知ってしまえば、、、、、、、、、、、
そんなことも関係なく今日は続く。
そんなことを列車が目的地に到着する前の、列車の中で考えている。
日が差し込む、窓際の座席に座りながら。
窓の外に映る景色には、綺麗な景色が写っていた。
こういうのを綺麗と言うんだろうか。
綺麗と言うのは人の主観によって違うのだろうが。
僕はなんとなく綺麗だと思った。
しかし特段有名な場所を見ていたわけではない。
山が遠くに見え、平地すぎず
木が一本も生えていないわけでもない。
少しだけ湖のようなものが見え。
日差しが丁度いい具合に差し込み。
ぼんやりと輝いている。
しかし、鮮明な色で景色を見せてくれる。
そうこうしているうちに、
列車はもうすぐ目的地へつきそうだ。
考えにふけたあと、目的地につくまで
僕は手元のスマホに目をやり、
いつも通りなんとなく、
スマホをいじっていた。
そうして数分後列車は目的地に到着した。
アルベルクシミス。
ここが降り立つ駅である。
意外と広い駅だ。
人が多い。
ここの街は世界遺産としても有名であり、とても古い文献などがある。
駅ですら、なんだか威厳を感じる。
駅の建物の造形がなんだか、
古来を少し思わせるような。
とても美術的な。
建物に威厳というものがあるとすればだが。
観光客の案内仕事の人が、
道行く人に何にか喋りかけている。
「ようこそ、アルベルクシミスへ、お客さんどちらから」
あまり、面倒はいやだな。
さっさと駅を出よう。
「あっ、、」
「鬱陶しいな、わしには観光案内なんて必要ない」
目の前で、小柄の女の子が僕の前にコケた。
どうやら、鬱陶しがられて、
その人に払いのけられた際、
コケてしまったようだ。
あの振り払ったおっさんの言う事もわからんでもないが、
そんなに怒らんでも良くないかと思ってしまった。
しかし、まぁ女の子が倒れて
周囲一帯の人から注目も受けている。
そして、それは僕の目の前で、
つまり僕の目の前には倒れている小柄の女の子いる。
それを無視して、僕が歩きだしたらどうなるだろうか?
きっとあの人はなんて冷徹な人間で酷い人と思われるに違いない。
まぁ別にそうでなくとも、
この状況では僕はこうするだろうが、
因みにさっきのおっさんは怒ってそのままスコスコ歩いて去っていった。
全く面倒事、、、
「大丈夫か?」
そう言って僕は目の前の女の子に手を差し伸べた。
少し泣き出しそうな顔をしながら、
女の子は僕の手を取って言った。
「うぅ、ありがとう」
酷く弱々しい感じだ。
「全く酷いおっさんだな、
あそこまですることないよな
、まぁくよくよするなよ、
こいうこともある。
怪我はなかったか?」
一応気を使って、言葉をかけてみたが、
「うぅ、うわぁあ」
見た感じまだ年齢も若いように見える。
年齢にしてはまだ知らない。少しつらい経験だったか。
そこそこな声量でわんわん泣いてしまった。
しかし、
全くどいう状況だ。
ことの結末を知らない人は僕がこの子を泣かせたみたいに見えることにもなりかねない。よな?
「とりあえず、あっちのベンチに座ろう、何か飲み物でも買ってあげるから」
とりあえずこの場から移りたい。
周りの目線も避けたいしな。
「うぅ、、、うん」
駅の中に配置されているベンチへと、
二人で座る。
「とりあえず、泣き止め」
ハンカチを手渡す。
「飲み物でも買ってきてやる、何がいい?」
「うん、ん、ん パイミーティー」
ちょっとだけお高いお茶だ。
こういう時にねだる頭はある訳だ
まぁこういうときでしかあまり飲めないのかもしれないが、思ったより元気はあるかもしれない。
僕は言われた飲み物を買いに自販機へ言った。
「ピッ」
少しポップな機械音とともに、缶が落ちる。
「ほら、買ってきてやったぞ」
「うう、ありがとうございます」
まだ調子が戻っていないよう。
まぁとりあえず彼女が落ち着くまでこのベンチで待つか。
しばらく10分ほど彼女はうなだれていたが、買ってきた飲物を飲みだし、
落ち着きを取り戻したように見えた。
「落ち着いたか?」
「あ、っはい、ありがとうございました」
この観光案内の仕事にしては、なかなか、そのメンタルではもたんだろうという性格の子である。
まぁ自分も言えた義理ではないが。
それともこれは装って同情を買う作戦とかなのか。
とか、変な考えが駆け巡ろうとしたがやめた。
「いやいや、少し落ち着いたみたいで良かった」
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