7/17 水
今日はなぜか、後輩くんの元気がなさそう。
いつもなら私としもが喋っていると、割と入ってくるはずなのに、入ってこない。何かを聞いても反応がどこか上の空のよう。大好きな彼の笑顔は、今日はなぜか無理やり笑顔を取り繕っているように見えました。
声にも元気がないし、歩く足取りもどこか頼りない感じがします。
心配になった私は、いっそ何があったのか聞いてみようと思いました。
「どうしたん、今日元気ないやん?」
私がそう聞くなり、後輩くんはまた無理やり笑顔を作りました。
「なんもないよ。大丈夫」
嘘だ。だってこんなに元気ない。見たらわかる。
ただ何があったのか無理やり喋らせるのも何か違う気がして、私は彼の背中をぽんぽんと叩くだけにしました。
「あんまり無理しやんと、ちょっとずつでいいから頑張りや」
別れ際、私がそう声を掛けると、彼はそこで初めて力なく笑いました。ありがとう、と言い残して。
帰った後、彼からLINEが来ていました。
私が声を掛けたおかげで、だいぶ楽になった、といった旨のメッセージと共に、感謝の言葉が添えられていました。
全部喋ってくれないのかな。少しだけ傲慢な寂しさを覚えながら、私は返信します。
「お力添えできて嬉しいです!
たまには休みよ?助けてほしかったらすぐ言うてや、私が助けたるから」
無理しないでね、後輩くん。
彼がなにかに苦しめられていることに気づけない、分からない、罪悪感に駆られながら、私は「既読」の文字を見つめていました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます