7/15 月

今日は振替休日ですが、高校生との合同練習会がありました。

私は仕方なく重い体と心を起こして、通学バスにゆられて学校へ行きました。手荷物はスパイクとタオル、水筒だけ。思わぬ雨から身を守る上着も持ち合わせていませんでした。

最初は暗く沈んでいた気持ちも、みんなと会うとあまり気になりませんでした。そして練習を終えて帰る頃には、また前のような元気を取り戻せていました。おまけに、お昼から後輩くんと遊ぶ約束をして、うちに来てもらうことにしました。


うちに呼んで何をしたかというと、ほとんどお喋り。ただひたすら、私は誰かに話を聞いてほしい気分でした。こんなことに後輩くんを連れ回すのはあまり良くありませんが、心が弱ったこのときくらいは、後輩くんに甘えたかったのです。


後輩くんの落ち着く匂いに抱かれて、私の弱った心はだいぶ落ち着きました。

別れ際に頬に口づけられ、私は頬の火照りを感じながら、彼へ向かって少し背伸びをしました。

明日から、また頑張ろう。

三年間で最後の大会まであと二週間ほど。まだ間に合う。

次は泣いたりしないように、私はハードル練習に精を出そうと心に決めました。

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