受験生とその後輩くん

まめろっく

6/23 日

今日は日曜日、私の住む地域は大雨が降っていました。ただし私はとある人と約束をしていたので、今日は地域の福祉センターでちょくちょく行われる、学生限定の勉強会に行きました。

お相手はと言いますと、私と同じ部活の後輩くんです。私が想いを寄せている彼は、私より一つ年下。なにか進展を期待しながら私は勉強会に参加しました。

最初は後輩くんの勉強を見てあげて、それからだらけてといった具合で、期末テスト勉強はなかなかはかどらず。結局家で勉強することになってしまいました。

しかし、私の一番の狙いであった後輩くんとの進展は、大幅に達成することが出来ました。私は割とスキンシップが多いほうなので、彼の頭をよくなでなですることがあります。嫌がられていたらまずいと思いつつも、癖はなかなかやめられず。またやってしまったな、と思った時、後輩くんは「ありがとう」と照れたように笑ってくれました。

その笑顔で幸せに満ちた時間も束の間。けれど車で自宅へと帰っている際、私はかなり幸せでした。だって、結構な進展があったんですから。


帰ってから、その後輩くんとのLINEのトーク履歴を間違えて全消ししてしまったこと以外は。

一年間楽しく喋っていたLINEトーク履歴は、わずか5秒で儚く消えてしまいました。デジタルって、儚いなあ。数十分間虚無に陥った私は、ショックを軽減するべく、今こうしてエッセイを書いております。

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