悪童がネンショウ出て修羅の道 名無しのオヤジ殺めて詰んだ

『院堕ち』


悪童が ネンショウ出て 修羅の道 名無しのオヤジ 殺めて詰んだ



<説明>

――ここが、社会の最底辺。――

オレが幼少期から住む場所は、気候だけはいい底辺の町。

底辺の町とは、石を投げれば犯罪者に当たるような町のこと。

グレて外道となった幼馴染が、カッとなって起こした事件のことを詠みました。



<あとがき>

幼馴染だった奴は、ガキの頃から馬鹿のくせに偉そうで、勉強はできなかったが小狡い嘘つきだった。そいつはチビで喧嘩も弱くて、善悪どちらに振れても大したことをするような人間には見えなかった。そして小学校を出たあとは、ベタなグレ方をして堕ちていった。

殺すこと自体、社会的に最悪なのだが、その最悪な中でも何の利害関係もない無意味な殺しをしたことは本当にバカなコイツらしい悪行だった。

奴の人生は、なるべくしてなったと思えてならない。オレも同じだ。今のオレはなるべくしてなっているのではと振り返りそう思う。

院は院でも大学院ではなく、少年院。上流では国民を欺き荒稼ぎ、下流ではこんなつまらない事件が起きている。

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