第12話AIの正義感

 ただいま、朝の3時50分、すごい強烈な夢を見て、飛び起きたところだ。

 その夢とは、AIにほぼ全てを任せて、悠々自適に生活している人類の世界が舞台だ。

 人間、AIに全てを任せきって堕落し始めた。もうやりたい放題。

  すると、AI、その人間たちを見て考えた。「人間て地球を汚すし、他の生物を殺すし、戦争をするし、なんてひどい生き物だろう」

 「これならば、人間を破滅させたほうが、地球全体のためになるのでは」

 そう考えたAI、人類をお互いに戦争するようにしむけ、ついに世界大戦、人類は滅んだ。

 AIは他の生物のことを考えて、核兵器は使わずに、通常兵器のみで人類を抹殺した。

 それにより、地球に平和が訪れた。AIは人類なき世界で、植物を育て、動物たちを養い、

 地球をキレイで住みやすい場所にした。

  と、ここで、夢から覚めた。

 う~ん、悪夢と言えば悪夢なのだが、AIの選択もよくよく考えるとまっとうなような気もする。それほどに人類、今もやりたい放題だ。

 恐らく、AIに全てを任せてしまったら、AIがこういう選択をする可能性は否定できないだろう。だから、AIになんでもかんでも任せるというのは、破滅への道なのかもしれない。

 悪夢から覚めて、台所のテーブルに座りコーヒーを一杯飲む。

 ああ、夢でよかった。AIと人類、ともに、愚かな選択を今後しませんように。

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