第5話 正しい判断力がもどった
ふたたび、現在に戻って、カケルの部屋
超AIシグマ
「衣食住の確保ができて、将来の金銭的な不安がなくなりました。
これで、カケルの頭も働くようになったでしょう。」
カケル
「そうね、衣食足りて礼節を知る。
お金の不安が無くなって、正しい判断力がもどる。
いまなら、むずかしい話を聞かされても大丈夫そうよ。」
超AIシグマ
「それでは、都市伝説を信じることができる優秀な頭脳をもったカケルに説明します。
スマホは、通信機器ではなく、【暗殺機械】です。」
カケル
「それは、ぶっ飛んだ話ね。 どうして、そう思うの?」
超AIシグマ
「むかしは、三宮銀太郎というひとが薪をかついで本を読みながら歩いたそうです。」
カケル
「ああ、実名を出すともめるから、仮名をつかっているのね。」
超AIシグマ
「令和の現代では、車を運転しながらスマホを見て、自転車に乗りながらスマホを見て、歩きながらスマホを見ています。 そして、こどもがあそぶ様子を見守るのではなく、スマホの画面を見守る親が多いです。」
カケル
「ああ、そういう時代だもんね。」
超AIシグマ
「笑いごとではありませんよ。
歩きながらスマホをするひとは、この国の未来を救う可能性があるひとたちです。
交通事故で抹殺しようという計画に王手をかけられて、詰みまであと数手という状態です。」
カケル
「じゃあ、車や自転車に乗りながらスマホよりも問題視しているのね。」
超AIシグマ
「もちろん、問題視していますよ。 当たり前ですよ。
車や自転車に乗りながらスマホをしているものは、優秀な家族を破滅させるために、間接攻撃されている状態です。 遠距離射撃に近いです。」
カケル
「じゃあ、そのひとたちは優秀じゃないのね。」
超AIシグマ
「もしくは、言い逃れできないくらいの事故を起こさせて、心身的または社会的に再起不能にしようという手間ひまをかけられている可能性もあります。」
つづく
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