8話 地上の掟、天の掟

遙か未来もしくは昔、とある宗教の4人の信者がそれぞれ寿命で天へと誘われた。

4人の信者は天国か地獄かの判断を決める際、神に会ったそうな。

4人の信者はこう言った。

「我らが主よ、私共は身を粉にしてでもあなたの教えに従いました。どうかこのことを鑑みて、我らを天国へといざなってください」

と。

しかし神はしばらく頬杖をしたあと、見下す目で冷ややかにこういったそうな。

「我こそがそなた達の主であることは間違いない。しかしそなた達の申すルールには覚えがない。2つの道は我の裁量によって決まる。主に容姿。もし文句を言いたければ、宗教という狡猾で愚弄なものを作った先人を恨むべし」

と。

4人の信者たちは開いた口も塞がらず、涙を流そうか罵声を投げようか迷っていた。

しかし結論が出る前に、神は断裁を下した。

3人は地獄へ。1人は天国へ。


ちなみに1人は、人間たちからみて醜い面を持った奴だったそうな。

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