世紀末

毎日学校に行って、毎日同じ教室で、


毎日同じ顔の連中と一緒に授業を受ける。


「我が人生に於いて、この瞬間、この時代こそ、おそらく一等幸せなのだろう 」


千代子が言う。


私の知ったことではない。


スカートに止めてある安全ピンで太股を刺してみる。


痛い。


「この瞬間こそ、おそらく一等痛いのだろう」


ヤニ色の歯を見せながら水川が笑った。


世紀末だ。


そう思った。

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