20240812-1

 三連休最終日。今日はどこにも行かずにゆっくりすることに決め、家族三人それぞれ好きなことをしていた。

 私は執筆意欲が出てきたのでパソコンに向かっていた。野いちごに出すジュニア向けぴゅあっぴゅあ恋愛ものである。それを一万字書いて疲れたので、ちんちんとたまたま、まとめてちんたまの話でもする。

 息子の新生児育児の時である。頻回授乳と寝かしつけでぐったり睡眠不足。気絶するようにして眠りに落ち、こんな夢を見た。

 私は夢の中でも息子のオムツを替えていた。すると、息子のちんたまがぽろんと取れて、床に転がってしまったのである。


「早めにくっつけなあかん!」


 私はちんたまを追いかけたが、ちんたまはそれ自体が意思を持ったかのように、ひょいひょいと私の手をさけていった。

 早く、早く捕まえないとくっつかないのに。

 逃げるちんたま。追う私。逃げるちんたま。追う私。逃げるちんたま。追う私。

 結局、捕まえることができずに目が覚めた。

 慌てて現実の息子のオムツをめくって、ちんたまがついているかどうか確認したのは言うまでもない。

 あれから五年。息子は自分のちんたまを「大事なもの」としてしっかり自覚し、風呂でも丁寧に洗うようになった。

 ちんちんにできものができて、私が皮をめくって薬を塗った時期もあった。

 今は完全に、とはいえないが、まあまあ剥けている。将来困らずに済みそうだ。

 息子がある程度の年齢になったら、「ちんたまが逃げた夢」の話をしてやろうと思っている。

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