第28話 夏実の式神
異星人との交流イベントが成功裏に終わり、香織たちは新たな友達を得て、絆を深めた。しかし、平和な時間は長く続かなかった。
ある日の放課後、香織たちはいつものように学校の屋上で集まっていた。すると突然、空に巨大な影が現れた。
「何…あれ?」果耶が驚いた声を上げた。
「侵略者の宇宙船だわ!」香織は緊張した表情で言った。
巨大な宇宙船が学校の上空に浮かび、まるで地球を見下ろすように静かに停泊していた。生徒たちは驚きと恐怖で騒ぎ出し、校内は一気にパニック状態になった。
「私たちが何とかしなきゃ!」夏実は決意を込めて言った。
「でも、どうやって…?」セレナが不安そうに尋ねた。
「私の式神を使って、宇宙船に侵入してみるわ。」夏実は冷静に答えた。
夏実は手をかざし、紙を投げて狐の式神を召喚した。式神は夏実の指示を受け、宇宙船に向かって飛び立った。
「式神が宇宙船に侵入できれば、中の様子を探ることができるわ。」夏実は自信満々に言った。
「気をつけてね、夏実。」香織は心配そうに言った。
式神は軽やかに空を飛び、侵略者の宇宙船に接近した。宇宙船の外壁には高いセキュリティが施されていたが、夏実の式神は巧みにその隙間を見つけ、内部に侵入することに成功した。
「よし、式神が中に入ったわ。」夏実は集中して式神の視覚を通して宇宙船の内部を観察した。
宇宙船の内部は異星のテクノロジーで満ちており、巨大なエネルギー源が中心に配置されていた。侵略者たちはその周りで何かの作業をしているようだった。
「エネルギー源があそこにあるわ。」夏実は他のメンバーに伝えた。
「そのエネルギー源を破壊できれば、宇宙船の動力を止められるかもしれない。」果耶が推測した。
「夏実、式神にエネルギー源を攻撃させてみて。」香織が指示した。
夏実は再び集中し、式神にエネルギー源を攻撃するよう命じた。式神は素早くエネルギー源に接近し、攻撃を仕掛けた。
「うまくいくかしら…」セレナが不安そうに見守った。
式神の攻撃がエネルギー源に命中し、宇宙船全体が揺れた。侵略者たちは驚きの声を上げ、混乱に陥った。
「成功したわ!エネルギー源が破壊された!」夏実は喜びの声を上げた。
「やったわね、夏実!」香織も嬉しそうに答えた。
宇宙船が徐々に動力を失い、空中での安定を保つことができなくなった。侵略者たちは緊急脱出を始め、宇宙船は徐々に下降していった。
「このまま宇宙船が落ちたら大変なことになるわ!」果耶が焦った声を上げた。
「私たちも急いで脱出しなきゃ!」夏実は式神を戻し、他のメンバーと共に安全な場所へ避難した。
宇宙船は最終的に無人の空き地に墜落し、大きな爆発を引き起こした。学校の生徒たちは無事に避難し、香織たちも無事だった。
「危なかったけど、何とか乗り切ったわね。」香織は息をつきながら言った。
「夏実、あなたの式神が大活躍だったわ。」果耶が称賛した。
「ありがとう。でも、これで終わりじゃないわ。侵略者はまだたくさんいるはず。」夏実は決意を新たにした。
「そうね。私たちの戦いはまだ続くわ。」香織も頷いた。
こうして、香織たちは再び侵略者に立ち向かう準備を整えた。友情と絆がさらに深まり、彼女たちの冒険は続いていく。
### 次回予告
次回、第29話「式神の力と試練」では、夏実が陰陽師としての試練に直面し、自分の力を証明するために挑戦します。仲間たちの助けを借りて困難を乗り越え、さらに強力な陰陽術を習得するエピソードとなります。次回もお楽しみに!
香織:「夏実の式神が本当に助けになったわ。」
果耶:「これからも一緒に力を合わせて、侵略者に立ち向かおう!」
セレナ:「みんなで力を合わせるデス!」
夏実:「私の陰陽術が役に立って良かったわ!」
リア:「私もみんなと一緒に戦うわ!」
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