03「あなたを孕む」#なくさずの詩より


 鳥の足に鎖をつけて「もう駄目でしょう」と言ってみた。その日の内にあの子に会いに行ったわ。翅を捥いで戻ってきたら貴方は逃げようとしていて、駄目よと刺したわ。ああ、色々面倒だった。あの子も貴方も私の腹の中。本当の胎には命が宿っているの。

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