一日何編『蔦が這い、緑がしょげて除草剤』3分の3

朶骸なくす

「壊れかけの家電」#なくさずの詩より


 お湯が出なくなって半日経った。業者はすぐに行くといっていたので、ただ無意味な時間が過ぎていく。ぼんやり外を見ていた。雨が止み、アスファルトの臭いが鼻につく、室内に戻ればアルコールの臭いだ。家電のスイッチを壊したのは誰だろう。死体を見ながらそう呟いた。

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