ビックリ資本主義兄さん

yeah

第1話

 yeah!

 おれは、芸術なんて大したもんでは無いと思考。だけど、好きだ。

 たとえば、暫定的京都ベーシックじいさん。

 意味がない。そこが面白い。ただの京都じいさんだと意味は通るが、つまんない。


 おれは、yeah。

 yeah!yeah!yeah!

 もちろん、暫定的京都ベーシックじいさんは暫じいと呼ばれている。フルネームでいちいち呼んでいたら気が狂う。


 笑われる事について考える。笑われると、首吊まで行かないが、鬱になる。

 非正規。48。童貞。

 だが、芸術は?

 大きな仕事をしようとすると、笑われてナンボという感じもする。


 おれは喫茶店で珈琲を飲む。

 むむむむむむむ!?

 そして、店を出て、バス停。

「アーッ」

 まるかちゃんだ。

「ひ、久しぶり」

「先生、太りました?」

 あはははは。普通、「痩せた?」と言うところなのに。

 まるかちゃんは、塾講師時代、おれが好きだった女のコだ。

「まだ塾やってますか」

「いや、数年前にやめた」

 いまはレジ打ちを中心にやってる。言語系アートが弱体化。

 絵は上手くなった。

 

 yeah!yeah!yeah!

 まるかちゃんが消えた。幻覚かー。疲れてるな。

 48歳。非正規。童貞。

 首吊するか???

 だが、芸術家になりたいし。プロの。


 葛藤。yeah!

 yeah。まるか。今でも好きだ。創作論的二項対立。忘れてるとこ、忘れてないとこ。





 





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