DEADをLIVEに

08:デッドストックのアイデアスケッチを進行振興させる。


デッドストック=DEAD STOCKの大オチは決めてある。

盗用された原稿は5年前に老舗文芸誌に掲載されたことがあって

絶版扱いだし、在庫も存在しないので

インターネット検索の「HIT!」の外側に在った、という。


原作者=作者=原告は、思い出したように事実を語り

盗用者=偽者=被告は、青ざめるというか白け鳥である。

DEAD STOCKさえ、引っ張ってこれたら

原告の名前で、盗用原稿の掲載が成されているのだから。


被告は、勉強熱心で、裁判に本気で勝とうとしていた。

盗用した事実は揺るがないが

それくらい盗んだ原稿に惚れ込んでいた。

傾向と対策を幾重にも張り巡らせ

どんな尋問にも飄々と応える所存だった。


結論から言うと、DEAD STOCKと言う作品は

こういう立ち位置でいいと思っている。

魅せ方は何パターンかありそうだが

物語調になっていなくても、こういうアイデアの断片がある

という断り方でも映える素材の部類だ。

せめて、被告がなんて言って、試合放棄するか

くらいは、次回までにアイデアを提出したい。

「嘘だ! そんな本はこの世にないんだよ!」かな。

「騙されるとでも思ったか? ハッタリ野郎」

でも、最後にまことの事実を書くと、

吾輩の友人の一人は今でも本棚に文芸誌を保管してくれて

読書する時は手袋をする徹底ぶりだとか。

有難い読者も居たものだ。彼に借りよう。


DEAD STOCKは敬虔な読者によって

LIVE STOCKに改められる。

これだけでもHIが付くようなSTORYでしょ?

物語は歴史を兼ねる、大好きな言い回しを紹介しながら。

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