第54話 クラス 89

3年2組

君は何組だった


2023年の入梅の頃だった

ミコルENから送り込まれたウサポは

H sistersの2人の情報を引き出すために

ハミルENのアユラに接触した

給食を平らげて昼休みに突入した時分だった


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ウサポ


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アユラちゃん


「ウサポって男なの女なの」

「女よ」

「ふーん、好きな子いるの」

「えっ、わからないポ」

「わからないってなによ」

「恥ずかしいポ」

「ふーん」

「アユラちゃんは?」

「私はルチカ、決まってるから」

「そう。あ、あのアユラちゃん」

「なにウサポ」

「4年生のユーリってお友達だよね」

「ユーリ?当たり前じゃん。私たちは一つだもん」

「うん?」

「ユーリは天然ってやつかな。あとはおしゃべりであわてんぼう、独り言多いし」

「そう」


ウサポはミコルENにユリリとユーリを

連れて行くことが使命だ

HANAから指示されたのはそれだけで、姉のユーリがミコルの娘だという事実においては理解の外であった

上官の命から詳細を聞かされず、自身の行動の整合性がアヤフヤになることがあるが、上官のHANAもミコルの指示を受けたに過ぎず、H sistersをミコルENへ導く意図を認識してなかったのである。

つまり実行隊は命は受けたが、何のために、わからない。

ただ忠実だった。

プロタゴ軍団は忠実だった。


「ちょっと話せるかなポ?」

「いいけど、別に。じゃあ放課後会う?」

「うん」


昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り、担任のイトキョが教室へ入ってきた


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「はい、保安の授業始めるわよ」




#アユラ

#ウサポ

#イトキョ


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