第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト【短歌】一首部門

九月ソナタ

ピーターは迎えに来ると言ったのにもう二十五歳ティラーが歌う

ピーターは迎えに来ると言ったのに もう二十五歳にじゅうご ティラーが歌う


ピーターはピーターパン。

ピーターは迎えに来ると言ったのに、戻ってこない。そんな「ピーター」という歌を、テイラー・スイフトが歌っているのを聴いて作りました。


あなたはもう二十五歳なのに、と言っていますから、ここではピーターとは、ボーイフレンドだった英国人の俳優のことでしょう。

ティラーはさよならは一時的なもので、すぐにまた会えると思っていたのです、ウェンディのように。


「成長して、私を見つけにくると言ったでしょう」

と歌の中で三回繰り返しています。

ウェンデイの時も、娘のジェーンの時も、その娘のマーガレットの時も、ピーターは空を飛び続けていて、地上には戻って来なかったからでしょう。


「ピーター、どうか知ってほしいの。わたしががんばったってことを」

と歌っています。好きだったんだなぁ。


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