秘密の遊びへの応援コメント
自壊と倒錯の均衡点をギリギリで歩いている、なんとも言えない緊張感と、涌き出てしまう読み手としての官能衝動を堪えながら物語に対峙するリアル側の背徳感がたまりませんでした✨
境遇だけ見れば不幸な出来事であったはず。
それが、図らずも二人の深淵の扉を繋いでしまったのかもしれませんね。
単なるいじめに見えていた構図が、作為とわかりさらに享楽の域に踏み込んでいる……14歳の身の上で……!
そんな、アクロバティックともとれる舞台設定を少しの破綻もなく描ききる筆致の……極み、と言いたいところですが────これも深淵のような気さえ致しました。
ディフェンディングチャンピオンの、実力の一端を見せつけられた気分です✨
逃げ出そうと思いました✨
作者からの返信
最後までお読みいただき、また、レビューをありがとうございます。
お題の「雨」そのもののテーマからは外れてしまった気がするのですが、雨から喚起される背徳と非日常感は描けたのではないかと思います。
はたから見れば、中学生男女がただ影踏みで遊んでいるだけです。
一見無邪気に見える思春期少年少女の内面は、まだ成長段階であるがゆえに、実際のところ大人より混沌としていて複雑なものだと思うのです。
秘密の遊びへの応援コメント
書き出しが良かったです。影踏みをするには天気でなくてはならないからこそ、雨が降っているのがわかるところから始まる。黒い革の手袋がモヤッとして、なぜ白でなく黒なのかなと思いながら読んで、なるほどと腑に落ちる感じも良かったです。
奈央は自己防衛を図りながら、依里に対して支配的な立場を保つことで、自分の感情とトラウマをコントロールしようとしていると思いました。依里は親密さを求めるゆえに、彼女の望むとおりに行動することを選びながら関係を深めようとしている。歪んでいるようで、これからどういう関係になりたいのか明らかになっていないのは、14歳という発展途上だからと考えます。今後どうなるのかは読者に委ねられていて、読後がもやもやします。
おかげで、テーマの雨が上手く描けている気がして、物語の雰囲気が強調されていると思いました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
白い手袋には「相手を汚さないよう丁寧に扱う」黒い手袋には「自分の汚れを見せないように隠す」という意味合いが込められていると深読みして、敢えて黒い手袋にしてみました。
14歳ということもあり、これから二人が築く関係については未知数というか、明確な答えはないのかもしれません。
これは私達の現実の生活に於いてもそうですし、あまりふわふわした恋愛ものにはしたくなかったので、モヤモヤしていただけたなら成功だと思っています。
奈央がトラウマを解消して光(依里)の方へ向かうのか、このまま二人だけの影の世界に留まるのか、想像の余地を残しておきたいと思い、曖昧なラストになりました。
秘密の遊びへの応援コメント
奈央ちゃんと依里くんの歪な関係性。
でも、奈央ちゃんが強く在れるのは、依里くんがいるからこそなのかなとも思いました。
影を使って、というのがもう……余計に官能的というか何というか、勉強になりました。
14歳という年齢設定も的確ですね。この物語は14歳でなくてはいけなかったと思います。
鳥尾さん、ありがとうございました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
例えばですが、二人の関係は子供の遊びで言えば、引っ張り相撲や、両手を握り合ってぐるぐる回っているようなものです。
どちらかの力が強ければ、バランスが崩れてしまうでしょう。
14歳という年齢は、大人になる前の彼らのバランスが保たれている最後の時期なのだと思います。
秘密の遊びへの応援コメント
こんにちは。
佐藤宇佳子さまのレビューから、とんできました。
エロス。
「あの青年に囚われた私を発見した依里は、顔を真っ赤にして幼い性器を膨らませていた。」
そうか、ふくらませちゃったのか。
そしてそれを、奈央さんに見られちゃったのか。
エロスを、互いを強く意識しながらも、直接は触れない。
頭をふんで。影の頭を。僕だけの女王さま。
おもしろかったです。
作者からの返信
お読みいただき、またレビューもありがとうございます。
面白いと言っていただき嬉しいです。
(´∀`*)ウフフ
膨らんでしまいましたねえ。
幼い頃、心に傷を負った二人の、ある意味セラピー的な遊びだったのですが、成長するにつれてちょっと方向が違ってしまったようですね。(作業療法に影絵遊びを取り入れるところもあります)
大人になる時に陽(依里)の方に向かうのか、陰(奈央)の方に向かうのか、溶け合い丁度よいバランスを保つのか、どれもドラマチックな展開が予想されますね。
今ところ奈央が優勢?笑
秘密の遊びへの応援コメント
こんにちは。やっと鳥尾さまの作品拝読できました✨
なるほど、タイトルの影踏みはこういう事だったのか……。
影でのやり取りというのがまた、すごくマニアックでありながら、エロスを感じますね。素敵です😌
この二人にしか分からない空間、って良いですよね。他人が入る隙間がないような、独特のこの世界観を作っている感じがとても魅力的でした。
読ませて下さってありがとうございます😊
作者からの返信
いらっしゃいませ。
お読みいただきありがとうございます。
絶対に直接触れ合わないエロスを書いてみたかったんですよね。
秘め事は秘されているからこそ秘め事なのだと思います。
ただ、人間はそこまで強くないので、漏れ出てしまうものですよね。
二人だけで通じ合う、というのもロマンだなと個人的には思います。
秘密の遊びへの応援コメント
本能をふん捕まれてぶん回しされた心地でした。
読ませて頂き、ありがとうございます。
勉強になります。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
なんというか無垢や純粋は、より本能的、動物的であるのではないかと常々思っています。
大人から見た無垢はまた違うものであるかもしれませんが。