断片集
百合珠紀
1
物話が書きたいけど、自分の教養の無さに絶望する。
こういうのって、普通は誰かに何かを伝えたくて書くものなのだろう。それなのに、私の世界に何かを伝えたいような他人は存在しない。
自問自答もできない。私の世界には自分すらいないし、あらゆることを深く考えないようにしているから、色んな事がなんとなく過ぎていく。
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