第6話 H高校 ⑥
ねぇロザーナ
聞いてよ
・・・
ねぇ、シャヤ
おはよう
朝だよ
・・・
シャヤは
マルメンライトに
火を点けた
「シャヤさん、煙草」
シャヤの部屋
高校2年生の1学期
リャリャは、まだ
大丈夫だった
「まずいよ」
「リャリャも吸う?」
「いや、僕は大丈夫」
「そう」
「・・・」
正反対の2人は
妙に気が合った
優等生のリャリャと
斜に構えたシャヤ
元々は
リャリャの高校生活の成績を上回ったのは
高校最初のテストのシャヤの1番だけだった
会話の波長が合った
「ビビリ野郎」
「えっ」
「男のくせに」
「そんな」
「まあ、いいけど」
「・・・」
「・・・」
「貸して」
シャヤはメンソールの煙草を
差し出した
リャリャ
ゴホゴホッ
初めてのキスだった
楽園に行こう
「ねぇ、リャリャ」
「うん、シャヤさん」
「もう、シャヤでいいよ」
「シャ、シャヤ」
「コココ先生、面白くない?」
「すごいね、変わった先生だね」
「私、好きなんだよね。他の先公はマジ、ムカつくけど」
「うん、僕もけっこう好きかも」
「ホント?」
「うん、結構みんな引いてるけど。僕は」
「やっぱり、合うかも」
「えっ」
「うん、何でもない」
「うん、、、
シャヤ」
・・・・
TEACHERコココ
「オラオラ!
クソガキども!
甘えんなよ!
お前らはクソなんだぞ!
半人前も半人前。
時代が守ってるだけだからな!
わかったか、ボケナス!!
今、守られ過ぎるとジジィ、ババァになった時、困るぞ!
クソは幸せの種だ。
さあ、クソを浴びろ!
糞洋浴を始めなさい!!
いいか、
大人を信じるなよ
お前らに偉そうに物申す奴に
碌なのいないぞー
何なら
お前たちの親も
大したことないんだぞ!
とりあえず、ハイ
学校の所為
おいおい、ちょ待てよ
お前の方が長く一緒にいるだろ
お前らがクソなのは、
お前らの親がクソだからだ!
ウチの子はいい子で。
優秀なんです。
馬花、ハイ、親バカ!
お前の息子も娘も知れてるし
今の子は大人になったら
絶対不幸になる!
絶対!!
幸せの種が植えられてない
分かるか
イジメられてる君
君は大人になれば、必ず幸せになる
それでも死にたきゃ、死ね
でも君には植えられてる、幸せの種が。もったいないぞがんばれ
分かるか!
種だ!
モンスターなんたらの子は、最悪
不幸せの種が植えられてるから。ね
絶対、不幸になる
間違いない
分かるか
ウチの親は厳しいって奴はいるか!
ぶん殴られた奴はいるか!
たまにだぞ
手上げてみろ
そうか
愛とは、なんだ!
言葉とは何のために!
"糞ガキ"こそ
今のお前達の浴びるべき、言葉!
愛、である」
・・・
ゴホゴホ
スースーする
ふふ
ねぇ、シャヤ
煙草どうやって
ふふ、パクった
・
・
ママが隠れて
吸ってるから、ね
・・・
愛のコトバって、何だっけ
クソババア
ねぇ、おしえてよ
・・・
ロザーナ
ねぇ、ロザーナ
はみ出してもいいですか
怖いけど
はみ出し者になりたい
信じるな
大人なんか信じるな
愛想笑い
媚びへつらい
はみ出し者のアイツを
変人扱いする
常識人の面を被った
社会の豚には決してなるな
ねぇ、ロザーナ
はみ出し者のクソジジイになっても、
・
いいですか
#リャリャ
#シャヤ
#コココ
#H高校
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