09 コンドル型メカローバー ピサロ

<登場メカ>


コンドル型メカローバー ピサロ


<登場回>


第9話 コンドルは舞いおりた・インカの秘宝


<舞台>


ペルー マチュ・ピチュ遺跡


<お宝>


コンドルの卵(インカ帝国の財宝)


<解説>


 舞台はペルーの有名なマチュ・ピチュ遺跡です。


 コンドルといえば南米に生息する鳥として知られていますから、ナイス・チョイスですね。


 名前の元ネタはペルーのインカ帝国を征服したスペインの軍人、フランシスコ・ピサロでしょう。


 これもやはり、ぴったりな感じがします。


   *


 モンタナたち一行はマチュ・ピチュへおもむくため高山列車に乗り込みますが、待ち伏せに乗り合わせていたゼロきょうに連結器を外され、最後尾の車両ごと始末されかけます。


 モンタナの機転によって窮地きゅうちは脱しますが、この辺のアクションはいかにも冒険ものという感じで、楽しめます。


 いっぽう、走行する列車の屋根で迎えを待つ(危なくないか?)ゼロ卿のもとへピサロ登場!


 コンドルの気高いイメージを再現した、デザインとしてとても出来のよいメカローバーですね。


 ゼロ卿を回収するため、スリムがフックを降ろそうとしますが、おっちょこちょいの彼らしく、フックはゼロ卿の顔面に激突。


 この辺のさりげない演出も、よい味を出しています。


 ピサロはゼロ卿を吊り下げたまま、上昇します。


 その際、たたんでいた足を伸ばしますが、これもコンドルが飛行するメカニズムを再現しているのでしょう。


 鳥の飛行する原理に詳しいわけではありませんが、おそらく足を伸ばすことによって、より大きな滑空能力を得るのだと思います。


 ピサロはいざ、マチュ・ピチュへ。


 てか、ゼロ卿を吊るしたまんま行くんかい(汗)


   *


 お宝を発見したモンタナたちの上空に、ゼロ卿一味を乗せたピサロが登場します。


 少し飛び回って威嚇いかくしたあと、財宝を持っていたアルフレッドを捕まえるため、ニトロ博士はピサロの頭をクレーンに変形させクチバシを降下、それを使って彼をキャッチします。


 この辺は物理というか、物体を吊り上げるために必要な力は最小に、しかし吊り上げる強さは最大にできるよう、コンドルの頭がうまく変形するようです。


 さりげなく科学者っぽいことをするニトロ博士、しびれます。


 すったもんだの末、モンタナは滑空するピサロの翼の上に着地します。


 翼が『布』でできていることに気がついた彼は、その鋭い歯(牙?)でガブリと。


 布製の翼が破れ、コントロールを失ったピサロは木に激突して、大破たいはしてしまいます。


 ゼロ卿のいつもの叱責しっせきに、「もっと予算があれば、鉄製の翼にできた」と弁明するニトロ博士。


 鋼鉄のピサロも興味がありますが、やはり布だからよい気もしますね。


 今回も読んでくださり、ありがとうございます。


 それでは失礼いたします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る