【完結】すごオチ〜日曜日に始まり、土曜日に完結する。全7話の短編シリーズです。よろしくお願いします。
湊 マチ
第1話 始まりの探偵
探偵・空乃星夜は、過去を逆再生する特殊な能力を持っている。彼はその能力を使って数多くの難事件を解決してきた。しかし、今回の依頼は一筋縄ではいかなかった。
静寂な夜、富豪の社長である陽向美月の父親が自宅で無残に殺害された。警察は手がかりを見つけることができず、捜査は行き詰まっていた。美月は、最後の希望を星夜に託すことにした。
「助けてほしいんです、私の父を殺した犯人を見つけてください」と涙をこらえながら訴える美月の瞳に、星夜は決意の光を灯した。
星夜は現場に到着し、その異様な静けさに包まれた。彼の青い目が鋭く輝き、細部を観察し始める。冷たい月光が部屋を照らし、かすかな血痕が壁に映し出されていた。
「ここからが本番だ」と心の中でつぶやき、星夜は能力を発動した。時間が逆行し始め、事件の瞬間へと遡る。彼の視界に映る過去の光景が鮮明に再生される。
星夜は犯人が社長を襲う瞬間を目撃するが、その姿はぼやけていて判別できない。犯人の手元に光る何かが映り込み、それが自分の腕時計であることに気づいた瞬間、星夜の心臓が一瞬止まったかのように感じた。
「なぜ、俺の時計が…?」と戸惑いを隠せない星夜。その時、未来の自分からのメッセージが頭に響いた。
星夜は現実に戻り、震える手で自分の時計を確認する。そこには微かな傷があり、犯人の影に映った時計と同じものだった。
「俺が犯人なのか?」と呟く星夜の瞳に、次なる謎の光が映り込んでいた。過去の自分と向き合うため、彼は再び時間の旅に出る決意を固めた。
---
「時間逆行の探偵」の物語は、壮大な時間のパズルと深い心理描写が織りなす全7話完結のミステリーです。各話ごとに少しずつ明らかになる真実と、最終話で訪れる驚愕の結末をお楽しみください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます