06-15
明朝、特別早く起きてしまった。今日は友人の1人と午後から遊びに行く約束をしていたのだが、いくらなんでも4時は早起きしすぎだ。昨日20時に寝たことが原因だろうか。
……ひとまず暇になってしまったものはしょうがない。
何をしようかとスマホの画面を眺め、ここの居場所の存在をふと思い出した。
その瞬間、脳内に1つの出来事が浮かび上がる。
とある友人……仮名をラルさんとしよう。ラルさんに記憶力を上げたいと相談したところ、日記をつけることを勧められた。
私は記憶力がさほど良い訳でもない。どうにか半日くらいなら覚えていられる程度だ。だが、それでも良い。過去の出来事を忘れるくらいよりましだろう。
そんなこんなで記憶力改善のために日記をつけ始めることとなった。
正午。約束の時間に約束の場所へと到着する。流石都会と言ったところだろうか。大勢の人が街を行き交っている。
街を眺めていると突然横から声が聞こえた。
「待たせちゃってごめん」
隣を見ると、友人がいた。
この友人の名は……そうだな、仮名としてレイさんとしよう。
そのレイさんと中古品店を巡っていたところ、2つのとあるフィギュアが視界に入る。
スプ……インクを塗り合うゲームの無名に登場するイカの女の子フィギュアが1つと、そのゲームに出てくる緑がイメージカラーのアイドルのフィギュアだ。
これらのフィギュアは私がずっと追い求めていたフィギュアであった。なんとこのフィギュアをSwit〇hというゲーム機に当てるとコスチュームが手に入るのだ。
追い求めていたものが目の前に存在するのだ。買わないわけが無いだろう。その理由だけで購入することにした。
それだけが嬉しくて他は何も記憶にない。ただ、持って行った1万円がほとんど溶けていたことだけはハッキリと分かった。
夜。家へ帰って即、泥沼のように溶けて寝てしまい、記憶が無い。
今日という一日はここで途絶えてしまった。
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