𐎢𓊆157録𓊇𐎽 煙と珈琲
「呼び出し食らったら、私の口で「私の意思で吸ってんだよ!!」って言えば、少なくとも2人は何にもならないでしょ」
「そうなると思う。てか、多分…………一連の流れを分かった上で言ってくるんだとは思うわ」
「絶対にそうだよ。このやり取りも上手いこと盗み聞きなりして、情報は直接得ているような気がする」
「本当に陰湿なヤツやな…………」
「だから皆に嫌われるんだよなぁ···············ビックリなのは、アレで嫌われてるとは思っていないという謎のポジティブ思考」
「自分の都合の良いように物事を捉えるタイプの馬鹿だったんか…………そんな感じはするとは思ってたけど、想像よりも厄介な人格しているんか」
「誰からも嫌われる組織の上の人間なんて、そういう思考回路じゃないとやっていけないでしょ。ある意味、無敵の人の思考回路をしていないと」
「この世で一番強い人間は、無敵の人って言われる奴と…………なんでもかんでも自分に都合のいい解釈をして、傍若無人に振る舞えるアホだよね」
「本当に強い人間になるんだったら、他人の事をいかに考えずに唯我独尊で振る舞えるか………だよな」
「他人の事を少しでも考えた時点で弱い人間なのかもしれないって、社長とか見ていると思うわ」
どの時代でも、どの世界でも、人間みたいな知的生命体が居ると、同じような奴等というのは存在するように出来ているのだな。
知ってから考えれば、当然だろうと言えるが………特別、元から接点があったわけでもない世界や場所で、ここまでの似通った状態になるのは、これも一種の
この世で一番要らない収斂進化の成れの果てかもしれない。
[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]の社長みたいのが増え過ぎると、普通に知的生命体特有の生態系が乱れてくると思うのだが…………しかし、誰が何かやろうとしなくても、何年経ってもゴミみたいな人種ばかりが増え過ぎないというのは、世の中の仕組みがそうしているのかもしれない。
必要悪という言葉もあるように、減り過ぎないようにはなっているとしても、増え過ぎないための調整というのが………因果応報っていうことなのかな?
必要悪が減り過ぎないために理不尽というものが存在し、増え過ぎないようにするために因果応報が存在する。
誰が残るかというのは…………ランダムなのかもしれない。運を味方につけるという言葉の概念も、必要悪である存在に向けられている言葉でもあるのかと思える。
CRY.STi⟬A⟭LLIZATIONの時の社長よりも、[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]の社長の方が悪どい事をやっているはずなのに、結果として何事も無く、寧ろプラスに悪事というものが働いているというのは……………おそらく、理不尽を味方に付けて、理不尽を被る側に回るのではなく、ひたすらに被らせる側に回るのが上手かったという事。
狙った立ち回りをしているわけではないだろうが、見えない大きな力である"何か"がソイツを生かそうとしているとしか思えない。
世の中………周りに迷惑かけないで、ひたむきに頑張るだけじゃなくて、他人を踏み台にすることも大切だと言うことだな。
他人を踏み台にして駆け上がるのが上手い人間が、結果として成功者と呼ばれる立場を長く存続出来る現実。
因果応報を期待するよりも、自分達も理不尽を憎んで敵として扱うのではなく、理不尽を少しでも味方に付けるのが成功の秘訣であるのかも。
実際に、こっちの世界に来てからは私達も理不尽を他人に与える側に回っているとも言える。
実際に良い塩梅でやってみると、人生が好転している。良い人で居続けるのは損しか生まないというのを、色々な方面で体験してきて、メンタルを追い込まれて自殺してしまったからこそ…………1回死んでみないと学べない事って、普通の人間としての生活をしていたら絶対に得られない貴重な経験だ。
体験しなくてもいい事だとは思えないね。思いたくないという現実逃避ではなくて…………
····················言葉で説明するのは難しいことだな。
結論、人間の本能の中に自己中という感情が誰にでも存在しているのだから、その本能……感情を無理矢理抑え込む必要は無いということを言いたい。
自己中過ぎるのは言わずもがな破滅の一途を辿るが、自己犠牲過ぎるのも破滅への転がり落ちる事になるという…………それを前世の人生をもって知ることが出来た。
普通の生き方ではないからこそ、良くも悪くも意味不明な事象を主観的にも客観的にも深く考えられることに繋がった。
何をどうするを希望へと向かうのか、絶望へと向かうのか………そこらへんの精密なコントロールを出来るようになるための鍵を手に入れられたのは大きなアドバンテージと見て間違いない。
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