閑話 淡路島要塞建設計画会議

**日時**: 1940年1月15日

**場所**: 横須賀の連合艦隊司令部

**参加者**:

- 山本五十六連合艦隊司令長官

- 井上成美大佐

- 黒島亀人中佐

- 海軍省技術部代表:工藤俊作中将

- 海軍設計局代表:吉田忠雄大佐

- 海軍兵站局代表:松本幸四郎少将

- 海軍工務部代表:佐藤寛治大佐

- 連合艦隊戦略計画部代表:森本信三中佐

- 海軍造船廠代表:中村幸一大佐

- 海軍通信部代表:田中一郎少将


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### 会議の目的

淡路島に建設予定の要塞について、山本五十六連合艦隊司令長官の発案に基づき、要塞の初期計画を確認し、秘匿工廠、研究所、造船所などを防衛するための防御施設について議論する。


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**山本五十六連合艦隊司令長官**:

「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。本日は、淡路島に要塞を建設する計画について話し合います。この要塞は、今後建設を計画している秘匿工廠、研究所、造船所などを防衛することを目的としています。そのため、労力のかかる沿岸砲などの大口径砲は配備しないこととします。」


**工藤俊作中将**:

「ありがとうございます。山本長官、それでは詳細をお聞かせください。」


**山本五十六連合艦隊司令長官**:

「本計画では、淡路島に戦略的要塞を建設し、主に防空能力と通信能力の強化を図ります。具体的には、対空砲台、レーダー施設、通信基地、そして潜水艦基地を設置します。大口径砲の代わりに、最新の対空砲と早期警戒システムを中心に配置します。」


**井上成美大佐**:

「戦略的に見て、航空機と潜水艦が主な脅威であることは同意します。対空防御と早期警戒システムの設置が最優先事項です。通信基地については、どのような設備を設置する予定ですか?」


**田中一郎少将**:

「最新の高速通信設備を導入し、司令部との連携を強化する予定です。これにより、情報の即時伝達と指示の迅速な実行が可能になります。」


**吉田忠雄大佐**:

「建設スケジュールについてですが、まず土地の選定と確定、地質調査、設計図の作成、資材調達を並行して進めることが重要です。特に、防空施設と通信基地の設計には特別な注意が必要です。」


**黒島亀人中佐**:

「労働力の確保についても計画を進めています。地元の労働者と他地域からの労働者を組み合わせ、効率的に作業を進めます。また、労働環境の整備も進行中です。」


**松本幸四郎少将**:

「資材調達については、供給元との契約交渉を迅速に進め、必要な資材を確保します。防空砲台や通信設備の設置には特に注意が必要です。」


**佐藤寛治大佐**:

「フェーズ1とフェーズ2を並行して進めることで、建設期間を短縮することができます。また、24時間体制で作業を進行し、効率を最大化する計画です。」


**森本信三中佐**:

「技術的な問題が発生した場合には、迅速に対応するための専門家チームを編成し、現場での問題解決を図っています。」


**山本五十六連合艦隊司令長官**:

「皆さんのご意見と報告に感謝します。引き続き、計画の進行を厳密に管理し、迅速かつ効率的に進めてまいりましょう。次回の会議では、具体的な工程と進捗状況について再度確認いたします。本日はありがとうございました。」


### 淡路島要塞の具体的な施設、設備、装備品


#### 防空施設


##### 対空砲台


- **内容**:

- 88mm対空砲を各砲台に設置。自動追尾システムと連動し、敵航空機に迅速に対応。

- 360度旋回可能な設計。

- **台数**: 20基。

- **詳細**:

- **高台設置**:

- 各砲台は島内の高台に設置し、広範囲の航空領域をカバー。

- 設置場所は、見通しの良い位置に選定し、効率的な防空を確保。

- **弾薬庫**:

- 弾薬庫は地下に配置し、防護を強化。

- 弾薬の輸送路も地下トンネルを通じて安全に確保。


##### レーダー施設


- **内容**:

- 現在開発中の最新型長距離レーダーを複数配置。

- 早期警戒システムと連動し、敵航空機や潜水艦の探知。

- 通信基地と連携し、迅速な情報共有。

- **台数**: 10基。

- **詳細**:

- **高所設置**:

- レーダーは島内の高所に設置し、見通しを確保。

- 設置場所は、レーダー電波の到達範囲を最大化するために最適化。

- **非常電源**:

- 非常電源を完備し、停電時も稼働可能。

- 発電機やバッテリーを備え、連続運用を保障。


#### 通信基地


##### 高速通信設備


- **内容**:

- 最新の無線通信システムを導入。

- 暗号化通信機能を搭載し、通信の安全性を確保。

- 司令部との即時連絡を可能にする高速通信ライン。

- **台数**: 通信タワー3基。

- **詳細**:

- **通信タワー**:

- 通信タワーは高所に設置し、電波の到達範囲を最大化。

- 避雷設備を完備し、自然災害対策を強化。

- **バックアップシステム**:

- 通信途絶を防ぐためのバックアップシステムを導入。


##### 指揮センター


- **内容**:

- 最新の通信設備を備えた指揮センター。

- リアルタイムの情報収集と分析が可能。

- 迅速な指令発出機能を完備。

- **詳細**:

- **地下配置**:

- 指揮センターは地下に配置し、敵の攻撃から保護。

- 高度な防護施設で外部からの攻撃を防御。

- **訓練施設**:

- 訓練施設を併設し、常に即応態勢を維持。

- 定期的な訓練プログラムを実施。


#### 潜水艦基地


##### 潜水艦ドック


- **内容**:

- 潜水艦用ドックを複数設置し、整備と補給が迅速に行える。

- 潜水艦の発進と帰投を迅速に行うための専用ルートを確保。

- **台数**: 12ドック。

- **詳細**

包括的な整備、修理などが可能な一大拠点とする。

- **補給施設**:

- 補給施設を併設し、迅速な物資供給を可能にする。

- 物資の輸送は地下鉄道トンネルを利用し、安全性を確保。


##### 潜水艦用整備施設


- **内容**:

- 潜水艦の整備と修理を行う専門施設。

- 最新の整備機器と技術を導入。

- **台数**: 4施設。

- **詳細**:

- **地下配置**:

- 整備施設は潜水艦ドック近くの沿岸部に配置。

- 高度な防護施設で、整備作業を安全に実施。

- **24時間体制**:

- 24時間体制で整備を行い、潜水艦の稼働率を最大化。

- 専門技術者を常駐させ、迅速な対応を可能にする。




**山本五十六連合艦隊司令長官**:

「以上が、淡路島要塞の具体的な施設、設備、装備品の計画です。この要塞が完成すれば、我々の防衛能力は飛躍的に向上することでしょう。皆さん、引き続きご協力をお願いします。本日はこれで終了とします。ありがとうございました。」

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