虐めてた彼が私を助けるだけじゃなくて、めちゃくちゃモテてた。

激 辛

第1話

 このクラスには彼女を8人も振ったことがある男がいる。


 「・・・」


 その男の名前は、優。今はまたこのクラスの女の子を振って、さらに嫌われるようなった。


冬「それでね、優酷いんだよ。」


春「分かるよ、私も振られたことがあるから」


夏「うんうん、」


どうやら、秋さんに関しては服がダサいと言う理由で振ったらしい。


それだけで??と思うが、そんな理由で春さんも夏さん、秋さん、冬さんも振ったらしい。


イカレテルよ。全く。


冬「私ね、これでも頑張ったんだよ。必死に彼に振り向いて貰えるように」


私達もよく知っている。冬さんは私にも彼によく見て貰おうと相談をしてくれたことがあった。


だから、彼女の涙は決して作り物ではなく、本気で悲しんで泣いている。


本当に、クズだな彼は


________


数日後


彼への虐めは続いている。


主に振られた人達が主導で虐めている。


私も当然、虐める子達に賛同している。


普段は虐めるのはよくないが、今回は完全に虐められるほうが悪いから



私達は彼に聞こえる声で悪口を言ったり、彼を呼び出してはボコボコにしたりしている。


今日はノートを破いて、お湯をぶっ掛けてやった。



スッキリする。


________


そんな虐めが続いていた。


私は正直、虐めることでスッキリしていた自覚を感じていた。


だが、止められないし、止める必要もない。何故なら彼は女の敵だから・・・


________



その日も、彼を虐める筈だった・・・が、何故か


私の前に、黒いタイツ??を履いて、翼を生やして・・・浮いている悪魔のような物が現れた。


明らかに異界・・・明らかにやばく、異常な自体に出会ってしまった。


そして悪魔は私を睨んだ。


本能が悟る、死を・・・


怖くて、力が抜けて


「誰か ーーーーーーーー」


悲鳴が上がった。そして、気がつくと目を瞑っており、開くと


真っ二つにされていた、悪魔と・・・クズの優がいた。


「ふぅー危なかった」


私は何が起きているのか理解が出来なかった。


「大丈夫だよ。これからは俺が守るから」


「いや、えええ、」


どう言うこと??あのクズの優が私を守る??・・・いやどう言うこと?・・・


そもそも優はどうやって、悪魔を倒したの?


そんなことを思っていると別な悪魔が私に向かってきて、恐怖する前に、優が手から剣をだして悪魔を殺した。


「ふぅー、とりあえずあと3体かな」


そして、優の言う通り、私に悪魔が3体も向かってきてそれを撃退した。


_______


「これで、ひとまずは、大丈夫だな」


「・・・」


この状況についていけない私は言葉が出ない。


「えーっとね」


だが、普段は全く私と話しをしないで、一方的に虐められてる癖に会話を続ける。


「君ね。どうやら次の悪魔達のターゲットになったみたい」


「・・・あくま?」


「そう、悪魔。理由は俺にも今だに分からないんだけど、少女を狙うんだよね。しかもこの学校の人」


「・・・??」


「それでね、前は冬、その前々の秋でその前は夏」


私は気づく、その人達って


「あ、そうなの」

 

リアクションを見て察したようだ。


「実はさぁ、みんな付き合ってたんじゃなくて、守ってたんだよね。

さっきのから。だから付き合う振りをしていたんだ」


「・・・そ、そんな」


私は思い出す。彼を虐めてしまった私を、


さっき助けて貰ったのに虐められた悲しみを


「あー、別に自分を責めないでね。」


また察したようだ。


「いや、ほらそもそも冬達にも俺をいじめるように頼んでるんだよ」


「どう言うこと?」


「そうした方が、俺に関わる人は減るし、別に俺は恋愛とか興味ないからさぁ、この期間が終わったら俺を虐めて、自分は悪くないってことにしてもらう約束にしているんだ」


「どうして、そんな!こと!」


「いや、普通にそのほうが彼女達にいいかな・・・って、変な噂されないし」


「いやいや、そういう問題じゃないでしょ!!」


「あとは、もう一つ理由があって」


「なによ!!」


「虐められてボコボコにされてないと、お母さんや妹にこの戦いのことバレるかも知れないから、そのカモフラージュにね」


そして、ヘラヘラまるで本当に何も虐められたことを気にしてないような、顔ぶりに私は罪悪感を通りことして、彼に呆れたも感じた。


「あ、つかその悪いんだけど、その花さんも確か彼氏居なかったよね」


「そうだけど、まさか」


「うん。悪いんだけど、しばらくは彼女の振りをして欲しいんだ」


「・・・わかったわよ」

断れる訳がない。私は彼がいないと殺されるんだし、


でも、この心にあるモヤモヤは凄くいやだ。


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