天地機の宇宙世紀作品集
@I-Nameless
鍛錬の裏 セシリア歴X8XX年
女学校にて、
「…はいアイリさんの握力、前回の1.4%アップを確認。腕の筋力、足の筋力も0.5割も向上しました」
女性教師のエリナはアイリと呼んだ女子生徒の測定をした。
「凄いわねあの娘」
「どんな秘訣が有るのかしら?」
女子生徒は皆アイリの計測結果に驚きの声を上げた、
女子生徒達の服装はブラウスにロングスカートだがその服の下には隠し切れない程の筋肉が盛り上がった、
特に胸は女性の殆どが頭より大きいのだ。
その理由が、
『亜人の呪い』とされた呪いらしく、
言い伝えでは幻の大地アレサから光の船でセシリアに来た時。
ご先祖様方は其処で亜人と呼ばれる生き物達と出会い戦った、
亜人の呪いは亜人達が滅びる寸前に起きた呪いとされて、
其れに寄り人間の身体は筋肉が肥大化、身長はその筋肉に合わせてか対してか分からないが身長が世代を重ねる事に異様に伸びていき、
筋肉が増量して身長が伸びての繰り返しの結果、
成人男性の平均身長は2m前後若しくは超えてる、
成人女性の平均身長は2m前後だが、胸の大きさが2mに匹敵するかしないかと、
女性はその大きな胸に因って生活に支障を来たしていた為其れを補う為に鍛錬する必要が遭ったのだ。
因みにどの辺りでそうなるかと言うと、
5歳児前後までは幼児体型に近いが。
6歳を超えた辺りから個人差は有るが、
筋肉が盛り上がり始めて胸は大人の握り拳大程に成っていく。(男の子には胸板が増すだけ)
その為か女の子の多くがお姉ちゃんに成れると勘違いするが。
どんどん大きさが増して邪魔どころか不幸に感じるがこの星の住人の人間の女性の多くがそうで遭った様にその大きな胸も受け入れていた、
今では『亜人の呪い』とされたがセシリア暦ゼロ年代では違う名前らしいが…
ソレも完全に克服した今なら将来的には宇宙に進出して違う惑星に降りても問題は無かったりする。
後日
授業の後、
女子達の殆どが筋トレを日課の様にこなしてた、
そんな中、
女子生徒の1人がこれまた大きいお腹の虫の音を恥ずかしげに感じながらお腹を押さえてた、
「アイリさん痩せ我慢してますの?」
「そうですよ沢山食べませんと」
「ジェームズ=マックス=グライムブラス4世様の母上様は世界一大きな胸と筋肉の持ち主なのに?」
アイリは恥ずかしげに手を伸ばすと女子生徒の1人が手を掴で引いた。
その日の夜
教職員用の寝室のドアをノックする音がした、
「…」
就寝中のエリナは反応しなかったが、
何回もしたので起きてドアを開けたら。
「…先生」
「アイリさんこの時間に」
「一寸食べ過ぎな所も遭って10回1セットのストレッチをお願い出来ないかと…卒業したら会えなくのも寂しいから」
「…そうですか致し方無いですね」
寝室にアイリが入ってドアが閉まった後
「今から始めるのは腕立て伏せです、良いですね?」
「ハイお願いいたします」
うつ伏せのアイリの腕だけが地面に立とうとしたが頭寄りも大きな胸が大きさその重さに腕が悲鳴を上げようとしていたが、
「まだです!まだ上がりきれてません!それでは数えません!」
「…ぅっ…くっ……わっわかり…ました」
アイリは自身の重さに打ち勝とうとした、
「ぐっ…ううう…あっ」
腕だけで立てれた時は胸は腕に合わせて変形してた、
「ハイ、それで1回目です身体が床に着いても構いません続けて2回目!」
「ぐっ…うっ…ぬっ…うぁ…あ…」
苦悶の表情を浮かべたアイリの傍らをエリナはじっと見つめてる。
「10回目に達しました次が腹筋」
「…はい」
苦悶で歪んだアイリ、その様子をエリナは喜びの様に感じた、
「最後にヒンズースクワットを10回やって終了です」
「…わかりました」
苦しみながらも耐える生徒とそれを見る教師、
鍛錬の裏は正にそう、
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