第8話 1991年
【1】事件・世相
・ソ連8月クーデター(国家非常事態委員会)
・ソヴィエト連邦崩壊
・バブル景気の終焉
・ジュリアナ東京オープン。ワンレン・ボディコンが流行する。
・悪魔の詩訳者殺人事件
・コミケ幕張メッセ追放事件
新語・流行語大賞
年間大賞 - 「…じゃあ〜りませんか」(チャーリー浜)
新語部門 - 金賞:火砕流、銀賞:ひとめぼれ、銅賞:八月革命
流行語部門 - 金賞:若貴、銀賞:「重大な決意」、銅賞:損失補填
大衆部門 - 金賞:「僕は死にましぇ〜ん」、銀賞:「ダダーン ボヨヨン ボヨヨン」、銅賞:「ダンス甲子園」
表現部門 - 金賞:川崎劇場、銀賞:「地球にやさしい」、銅賞:紺ブレ
特別部門 - 特別賞:チャネリング(大川隆法)、連鎖語賞:「雅美さん 雅子さん たぬき顔」
【2】この年のラノベ第1巻
『蓬萊学園』シリーズ「蓬萊学園の初恋!」
( 1991年‐)既刊10巻(本編6巻+短編集4巻)
著者 新城十馬
イラスト 中村博文
(「蓬萊学園の革命!」1巻以降)美樹本 晴彦
【3】ラノベ以外の作品・話題作
漫画業界
『月刊少年ガンガン』創刊
漫画
『銃夢』(1993年6月21日 - 1993年8月21日)
『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』(1991年 - 1997年)
『南国少年パプワくん』(1991年4月号 - 1995年6月号)
アニメ
『絶対無敵ライジンオー』(1991年4月3日 - 1992年3月25日・全51話)
エルドラン・シリーズ第1作目
アニメ 劇場用アニメ
『機動戦士ガンダムF91』(1991年3月16日)
アニメ OVA
『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』
( 1991年5月22日 - 1992年9月24日)
ドラマ
『東京ラブストーリー』(1991年1月7日 - 3月18日)
『101回目のプロポーズ』(1991年7月1日 - 9月16日)
邦画
『12人の優しい日本人』
洋画
『ニキータ』
『羊たちの沈黙』
『ホーム・アローン』
『ロビン・フッド』
テーブルゲーム
1991年 『バーコードバトラー』発売
TRPG
TRPG専門雑誌『コンプRPG』
1991年11月30日 (創刊号) -1996年10月30日 (vol.25)
アーケードゲーム
『ストリートファイターII』 カプコン(1991年3月7日)
PCゲーム
『プリンセスメーカー』(1991年5月24日)
開発元 ガイナックス
『プリンセスメーカー』シリーズ第1作。
声優業界
ラジオ番組『ノン子とのび太のアニメスクランブル』
(1991年4月14日 -)
ラジオ番組『林原めぐみのHeartful Station』
ラジオ日本(1991年4月9日 - 8月6日)
ラジオ関西(1991年10月5日 - 2015年3月28日)
【4】映像化
(2)一言
ラノベでは『蓬萊学園』シリーズがスタート。
前年行われたネットゲーム90が大好評を博し、その後さまざまな媒体で展開されたシェアード・ワールド作品となった。
ゲーム会社であるはずのエニックスが 『月刊少年ガンガン』を引っ提げて、ついに少年漫画界に殴り込みを変えた。当初、正直クオリティが高いとは言えない作品が散見されたが、その熱量は凄まじかった。
当初の大看板は 『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』と 『南国少年パプワくん』、それに『ハーメルンのバイオリン弾き』と少し遅れて5月号から連載が始まった『Z MAN』あたりだろうか。
『南国少年パプワくん』の「今時の若いモンは鉛筆も削れまい」とのセリフは当時の小学生たちに強烈な印象を与え、もはや文明の利器なしでは、鉛筆さえ削れなくなってしまった自分たちに絶望し、後に宮崎駿や富野由悠季らの作品による救済を望むようになった、という仮説は与太話としては片付けられまい。
ロボットアニメ業界では『機動戦士ガンダムF91』商業的に成功といえず、当初予定されていた続編も作られることはなかった。これをもって79年、機動戦士ガンダムから始まったリアルロボットブームは終焉したということができよう。
リアルロボットブームは85年あたりにピークアウト、代わりにSDガンダムや魔神英雄伝ワタルからラムネ&40に至る低頭身ロボットのブーム、その後には勇者シリーズ、エルドラン・シリーズが新しく生まれた。
新たなリアルロボットの時代は93年から始まる平成ガンダムシリーズまで待たなければならない(近い!)。
洋画 『羊たちの沈黙』。『プロファイリング』という手法を広く知らしめた作品。影響はすさまじく、足で事件を捜査する昔ながらの刑事と『プロファイリング』を駆使するエリート青二才の対立というモチーフは散々にこすられた。
プロファイリング要素について邦ドラマ『沙粧妙子-最後の事件-』[1995]、猟奇殺人要素は漫画『多重人格探偵サイコ』[1997]へ連なると思われる。
TRPG専門雑誌『コンプRPG』創刊。海外の汎用TRPG『GURPS』翻訳と連動して創刊された雑誌。ラノベ部門とも連携し『ルナル・サーガ』や『妖魔夜行』シリーズを生む。
個人的な意見として、『ルナル・サーガ』でスタンダードでないファンタジーRPG世界観を提供しようとしたが、むしろスタンダードなファンタジーRPGへの需要の方が強く、ソードワールドに対抗できなかった感がある(ただし、GURPSというシステム自体も問題もあるので評価は難しい)。
一方、『妖魔夜行』はアメリカのアメコミヒーローものを妖怪に落とし込むことで、妖怪TROGとしてオンリーワンの地位を築き、長らく愛されたように思う。
また、一部では『ガープス・リング・ドリーム』が受けていたみたいだが、私は詳しくないので語れない。
アーケードゲーム『ストリートファイターII』稼働。格闘ゲームブームと、格ゲー文化の始まり。
ラジオ番組『ノン子とのび太のアニメスクランブル』および
『林原めぐみのHeartful Station』
声優がパーソナリティを務めるラジオが始まる。
ラジオ日本のゴタゴタ話は今から見ると笑える。てかそんな話ある?
今では普通である声優ラジオだが、一般化するのはずっと後のことである。
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