第12話 真核細胞

 真核細胞とは核のある細胞を指します。核は細胞の情報の貯蔵庫であり、ミトコンドリアは食物分子からエネルギーを作り出し、葉緑体は日光のエネルギーを捕らえ、細胞内膜により異なる機能を持つ細胞区画が作り出され、核、小胞体、ゴルジ体、ミトコンドリア、葉緑体といった膜を除くとサイトゾルが残る。サイトゾルは大小さまざまな分子を含む濃い水性ゲルである。また、細胞骨格は細胞の動きを方向付けており、サイトゾルは静的とほど遠い。

 真核細胞は捕食者を起源とするらしく、核と細胞骨格をもった原子核細胞が独立生活をしていた酸素消費型の細胞を飲み込み、それがミトコンドリアの祖先となったと推定される。また、地球大気に初めて酸素が富むようになったとき光合成細菌ができ、それを飲み込む葉緑体を獲得する細胞ができたと推定される。

 単細胞の真核細胞がほかの細胞を捕食する生物を原生動物という。

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