【完結】空白の美学

第17話 部屋が広くなり引越しを考える

香織はミニマリスト生活を続ける中で、物を減らすことで部屋が広く使えるようになったことに気づいた。以前は物が溢れていた部屋が、今ではスッキリと整理され、余裕のある空間になっていた。

「この部屋、もう少しコンパクトな場所に引っ越してもいいかもしれないな…」と香織はふと考えた。

その日のランチタイム、香織は涼介と再びカフェで会い、引越しについての考えを打ち明けることにした。

「ねえ、涼介。最近、物を減らして部屋が広くなったから、もっとコンパクトな場所に引っ越してもいいかなって考えてるの」と香織は話し始めた。

涼介は興味深そうに頷きながら、「それは良いアイデアだね。コンパクトな場所に引っ越すことで、さらにシンプルな生活ができるかもしれないよ」と答えた。

「そうだよね。今の部屋は広すぎて、無駄なスペースが多い気がするの。もっと小さな場所に引っ越せば、掃除も楽になるし、生活全体がもっと効率的になるかも」と香織は続けた。

涼介は少し考え込んでから、「それなら、こんな提案はどうかな？」と言った。

「何？」と香織は興味津々で涼介の顔を見つめた。

「いっそのこと、モバイルハウスに住んでみるのはどうだろう？最近、ミニマリストの間でも人気があるんだ。必要最低限の物だけを持って、移動可能な小さな家で暮らすんだよ」と涼介は提案した。

香織は驚きながらも、「モバイルハウスか…それは考えてもみなかった。でも、面白そうね」と興味を示した。

「確かに。モバイルハウスなら、必要なものだけを持ち歩くことができるし、どこにでも住む場所を変えられる。自由な生活ができるよ」と涼介は続けた。

「それに、モバイルハウスなら、都市部だけでなく自然の中でも生活できるし、新しい冒険が待っている気がするわ」と香織は興奮して言った。

「そうだね。モバイルハウスを探してみる価値はあると思うよ。僕も手伝うから、一緒に探してみよう」と涼介は微笑んだ。

ランチの後、香織と涼介はモバイルハウスについて調べ始めた。二人はインターネットで様々な情報を収集し、実際に見学に行く計画を立てた。

「これで、本当に自分に合った住まいが見つかるかもしれないわ」と香織は心の中で期待を膨らませた。

その日の仕事も、香織は集中力を保ちながら順調に進めることができた。ミニマリストの生活が、彼女の心と仕事に大きなポジティブな影響を与えていることを実感し、香織はますますその生活に魅了されていった。

香織はモバイルハウスの見学に向けて準備を整えながら、新しい生活への期待と興奮を胸に抱いていた。物を手放すことで得られる自由と幸福を実感しながら、彼女は次なるステップへと進む準備を整えていた。

「モバイルハウスでの生活がどんなものか、実際に見てみるのが楽しみだわ」と香織は心の中で呟いた。彼女のミニマリスト生活は、新たな冒険と発見に満ちていくのだった。