2024/7/8 雷雨
#文披31題 雷雨
グラウンドを通り、校門を出た途端、雨が降り出した。
大粒の雨がコンクリートを濡らし、分厚い雲に世界はおおわれる。
時折、空がぱちりと光り、遠くで音がする。
シャッター音が聞こえる。
傘を持たない俺を笑うためのカメラマンがいる。
俺は地図で頭を覆い、闇雲に走り続けた。
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