言葉の刃
なんの気なしに放った言葉が、
善意で発した言葉が、
そんなつもりじゃなかった言葉が、
人を不快にさせてしまったり
傷つけてしまう事がある。
—「頑張って」—
賛否がわかれる言葉の代表である。
自分は、言われて嫌な気はしない。
なんなら、頑張れと言われ続けて育ってきた。
応援だと感じるし、その意味で使う。
「うん。頑張る!」
本心でそう答える。
けれど、違う捉え方もある。
「もう頑張ってるんだ」
「これ以上頑張れない」
頑張らないと人並みに生きられなかった自分には、この気持ちも痛いほどわかる。
では、「頑張って」に代わる言葉はなんだろう。
「応援してるよ」なら、誰も傷つけずに人を励ませるのだろうか。
それも結局は、「頑張って」ってことなのだけれど。
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