教えてアガシタ様リターンズその4
アガシタ:うううぅ、白米が食いたい。
レイム:あれ? どうしたんですかアガシタ様??
ライム:ごはんさっきちゃんと食べたじゃないですか?
アガシタ:ああ、大連の飯がここまでまずいとは思わなかった。正直今まで上海近郊がメインだったので忘れてたんだよ!
レイム:でもちゃんとラーメン食べてたじゃないですか?
アガシタ:蘭州拉麺なっ! 粉もんじゃん!! しかもこっちって透明なほどスープがさっぱり塩味。上海のと全く違う、コクのない塩水だぞ!?
ライム:おとなしく日本料理屋に行けばいいものを……
レイム:なんで日本料理屋いかないんです?
アガシタ:お高いんだよ! 定食だけで80元(日本円で約1600円)位するんだぞ? それにビール頼めば25元(約500円)でうっすぃビール飲めってか!?
レイム:でもこれサン〇リーですよ?
アガシタ:現地で作ってんだよ、サ〇トリーもサッ〇ロもキリ〇も! しかもすべてがこっちに合わせっ作ってるから、味がどれもこれもさっぱりしててバドワ〇ザー飲んでるかのようだ! ほぼ水!
ライム:アガシタ様お酒ドクターストップ食らっているんじゃないんですか?
アガシタ:コップ一杯は許されている! この一杯に生きてるんだよ!!
レイム:それで味にうるさいんですね?
アガシタ:二杯目はないのだよ。だとすれば至高の一杯を所望する!!
ライムそこまでして飲みたいもんですかね?
アガシタ:仕事の終わった後の一杯は最高なんだよ!!
レイム:それでなんで白米食べたいになるんです?
アガシタ:それがなぁ~上海、南京、そして大連という超ハードスケジュールで回っているのだが、現金の手持ちが少ないのよ。さらにこっちってカード使えるお店が限定されるのよ。電子マネーは路上のお店ですらあるというのに、キャッシュカード使える店が少ないのよ。現地事務所なくなったのでとりあえず全部僕が出して、後で会社に請求なんだが、上海からこっちづっとついてきてくれている通訳の李さん(仮名)の分も入れると二人分だろ? 節約しないと乗りけれんのよ。だから日本食なんて御法度なんだが、そうすると白米にお茶漬けとか、塩から載せてパクリとか、つくだ煮でシンプルにとか、後味噌汁も欲しいとか日本人特有の「白米くいてぇ!」が出てくるのよ!!
レイム:松屋の定食ご飯大盛が懐かしいですね~。
ライム:あれ? 大連にも牛丼のす〇屋とか吉〇家あるんじゃないでしたっけ?
アガシタ:街の方はな。こっちの工業団地はない! それに上海でもお世話になっていたが、あのコメ中国の東北産でやっぱり日本のそれとは違うんだよ。品種は同じコシヒカリらしいのだが、作る場所でこうも味とかが変わるとはな……
ライム:やたらと味にうるさいですね……
レイム:まぁ、アガシタ様はグルメではないですけど味にはうるさいですよね~
アガシタ:学生時代からいかに安くおいしくたらふくにがモットーだ。たとえ安い食材でもおいしく調理できればいいではないか? しかし素材にここまで差があるとどうにもならんというのは実感できた。
レイム:98円(税別)食パン8枚切りを値引きで狙ってますもんね~
ライム:あ~でも確かにアガシタ様が作るホットサンドはおいしいから気になってませんでした。
アガシタ:そう、高級食パンを食べる機会もあったが、あれって生で食べてなんぼで焼くと他のとあまり変わらんのだよ。だから最近高級食パンの店がどんどんつぶれているのは、サンドイッチなどの生食しない限り「あれ? 焼くならこれ普通のパンでもよくね? ダブ〇ソフトでよくね??」ってなるんだよ!
ライム:アガシタ様いつ高級食パン食べたんです? 私のは!?
レイム:あ~僕も食べたかったなぁ~。
アガシタ:何を言っている、お前らにもホットサンドで上がお安いやつ、下が高級食パンというのを与えたではないか?
ライム&レイム:な、何だってぇえええええぇぇぇぇぇーーーーっ!?
アガシタ:お前らわからんかったのか? まぁ、焼いてしまえばほぼ同じで舌触りが少しなめらかかなくらいで味自体は他のが混ざるとよくわからなくなるからな。そういう意味ではダブルソ〇トはかなり優秀だぞ? トースターでこんがり焼いてバター風味のマーガリンだけでおいしくいけるぞ?
ライム:そ、そんな高級食パンが……
レイム:ほんとにわからなかった。そうするとあのパン生食以外では意味が……
アガシタ:まぁもらいもんで数日たっているので安全に考慮しての調理だったがな。しかしどんなに努力してもダメなものはダメというのを今回まざまざと感じたよ、同じ品種のコシヒカリがこうも変わるとはな……
レイム:で、結局蘭州拉麺でしたっけ、ラーメンになったと。
アガシタ:然り。だって牛丼屋近くにないんだもん。
ライム:ところで、その李さん(仮名)って女性ですか?
アガシタ:ん? そうだが??
ライム:アガシタ様! 浮気ですか? 浮気ですねっ!?
アガシタ:だぁーっ! 50過ぎたおばちゃん相手になぜそうなる!?
ライム:でも女性ですよ!?
アガシタ:何もないって! 李さん(仮名)だってうちの事務所なくなって次の仕事見つけるまで暇だから日当で手伝ってもらってるだけで、明日のやっとの休みだって別行動だよ!!
レイム:あれ? 明日は休みなんですか??
アガシタ:どれだけ僕に休みなしで仕事させる気だよ? 流石に日曜日は休ませてもらうぞ??
ライム:浮気者ぉ~。
アガシタ:だーっ、しつこい! ちゃんとお前には免税店で土産買ってあるだろう?
ライム:え? CDの保湿クリームあったんですか? 朝夜用の?
アガシタ:ちゃんと買ってやったからありがたく思え。
ライム:やったぁ~♪
レイム:アガシタ様、もので姉さま言いくるめましたね?
アガシタ:うるさいわ。貴様の分だってちゃんとあるから喜べ。
レイム:それはありがとうございます。しかし、こんな話ばかりで本編の事いいんですか?
アガシタ:あ、忘れてた。しかしこの後トンデモ武器のせいで世界のミリタリーバランスが崩れそうなんだよね。まぁ、対魔処理が効くタンクとキャノンはいいとして。
レイム:なんなんですかあの武器。バスターラ〇チャーですか? 五つの惑星のだったら核爆発波並みじゃないですか?
アガシタ:まぁ、そこまでひどくはないさ。金ぴかのロボットが使うデカいやつみたいな感じらしい。
レイム:いやそれでもかすっただけで撃破して多様な……
アガシタ:あの世界の女神もこれに気づいたら大変だろうなぁ~。
レイム:そういえばあの女神、いったいどこで何やってるんですか?
アガシタ:ああ、あいつは14番目の女神ともどもいろいろとな……
レイム:何をやっているのやら。それでそんなトンデモ武器出てきちゃったらアルムたちの圧勝では?
アガシタ:そこはほら、いろいろと前から伏線あるからな。そうそう簡単にはいかんのさ。とりあえずもうちょっと戦争は続くけどな。
レイム:今のところこちらのイザンカは被害ゼロですね?
アガシタ:今のところはなぁ~。
レイム:で、どうなっていくんですか??
アガシタ:それは読んでもらってのお楽しみ!
レイム:またこれですか~。引っ張るなぁ~。
アガシタ:そんなわけで引き続きアルムの活躍をお楽しみください!
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