第7話
夜、目を瞑り、眠りにつこうとした。
布団の暖かさと、重さに心地を良くしているはずなのに、なぜか、寝つけない。
原因はすぐに分かって、一日の終わりに来る後悔と寂しさのせいだった。
考えれば考えるだけネガティブに向かい、それは関係のないところまでザクザクと掘り返していく。
私は、真面目なのに、どうしてサボりをする人間の方が幸せに見えてしまうのか。
納得できない。真面目に生きる方が幸せだと言い切れない自分が情けなくなってくるようで、怒りよりも、悲しくなって、胸がシュンとする。
真面目に頑張ったつもりでも、それが報われないでいると、辛くて、努力がいやになってしまう。
しかも、私は真面目という要素にプラスで要領の悪さを持ち合わせている。
最悪だ。
そのせいで、真面目にしていても、集中していないと思われたり、本当は真面目に物事に取り組んでいないんじゃないかとか、思われたりする。
私の人生において、真面目も努力も良いものには映らないのに、何かをする時にはちゃんとやろうとしてしまう。
世の中はさ、結構グロテスクだ。
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