泡沫

「綺麗だ」 


聴覚も嗅覚も制限された世界の中で


残された感覚を頼りに捉えた景色に僕は見惚れた。


限りなく少ない光を取り込み宝石の様に美しく

命の様に儚い


僕の身体を歓迎するかのように舞うそれを


命の生まれたその地に還るまで


僕はただただ眺めていた。

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