恋に染まる

真紅のドレスに身を包んだ彼女

今宵も夜の街を謳歌する


彼女は「赤」に恋してしまった

人を「愛」すれば見られるそれに


彼女が人を「愛」する度に

ドレスは赤黒く染まりゆく


それは人の温もりだった色

人の温もりが冷たくなった色


「愛」の「赤」は日に日に派手に

その度人は彼女を恐れていく


不思議なことに彼女のことを

誰も昼間に見たことがないという

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